NVIDIAは2026年8月25日、DLSS 4.5 Ray Reconstructionを利用可能にしたと発表しました。レイトレーシングやパストレーシングで生じるノイズ除去をAIで担う機能で、従来の手作業で調整したデノイザーを置き換える仕組みです。対応ゲームとGeForce RTX GPUを使っている人は、画質設定を見直す機会になります。

発表内容

NVIDIAのGamescom発表によると、DLSS 4.5 Ray Reconstructionは第2世代Transformerモデルを採用します。NVIDIAは、従来モデルと同程度の性能を保ちながら、計算能力を35%増やし、処理するパラメーターを20%増やしたと説明しています。これはフレームレートの向上を保証する数値ではなく、レイトレースされた画素を再構成するモデルの変更点です。

機能はすべてのGeForce RTX GPU向けです。ただし、ゲーム側がRay Reconstructionに対応していることが前提になります。DLSS Super Resolutionやフレーム生成だけに対応するゲームでは、同じ設定画面にこの項目が現れるとは限りません。

何が変わるのか

Ray Reconstructionは、サンプル数が限られるレイトレーシング画像から、反射、影、照明の情報を再構成する処理です。NVIDIAは新モデルが空間情報と時間情報をより深く扱い、照明の正確さ、時間方向の安定性、動きの明瞭さを改善するとしています。独立メディアPC Games Hardwareも公開時点の検証記事を掲載しており、提供開始そのものと実装の変化を確認できます。

ただし画質の差はタイトル、解像度、画質プリセット、ドライバーによって異なります。「対応GPUなら必ず画質が大幅に変わる」とは言えません。スクリーンショットだけでなく、移動時の反射や細かな光源のちらつきも確認すると変化を判断しやすくなります。

有効にする手順

NVIDIAはNVIDIA Appの「設定」から「About」を開き、Early Accessリリースを有効にする方法を案内しています。更新後は対応ゲームを選び、「Graphics」の「Driver Settings」でDLSS Override - Model Presetsを開き、Ray ReconstructionをRecommendedまたはPreset Fに設定して適用します。正式リリースは9月予定と案内されているため、早期アクセス版を使う場合は問題が起きたときに元へ戻せるよう、変更前の設定を記録してください。

購入・設定での注意点

DLSS 4.5 Ray Reconstructionは、VRAM容量やGPUの処理能力を増やす機能ではありません。重いパストレーシングを使う場合は、解像度、DLSSの品質モード、レイトレーシングのプリセットを一緒に調整します。既存のGeForce RTXカードで対応ゲームを遊んでいるなら、まずドライバーとゲームの対応状況を確認するのが現実的です。

古い世代のGeForce RTXでも機能の対象にはなりますが、同じゲーム設定で得られるフレームレートが新しい上位GPUと同じになるわけではありません。Ray Reconstructionはノイズ除去と再構成の方法を変える技術であり、GPUの演算性能、VRAM、ゲームエンジンの負荷は別に残ります。設定画面でRay Reconstructionを有効にした後は、フレームレートだけでなく、暗部のちらつき、反射の輪郭、カメラ移動時の安定性を実際のプレイ中に確認してください。

対応状況はゲームごとに異なり、公式の案内やパッチノートが最も確実な判断材料です。非公式のDLL差し替えや設定ファイルの改変は、ゲームの更新やアンチチートと衝突するおそれがあります。まずはNVIDIA Appとゲームが提供する正式な設定から試し、違和感があれば元のプリセットへ戻す運用が安全です。

設定変更後は数分の実プレイで確認し、画面の静止状態と移動状態を比べるとよいでしょう。

まとめ

DLSS 4.5 Ray Reconstructionは、対応するGeForce RTX GPUでレイトレーシング画像の再構成を改善するアップデートです。利用には対応ゲームとNVIDIA Appの更新が必要で、画質効果はタイトルごとに見極めます。設定の基礎を確認したい人は、RTX 3050 8GBのレイトレーシングとDLSSの記事もあわせて確認してください。