次のGeForceへ買い替える時期を考えていると、「RTX 60シリーズは2027年に出るのか、それともさらに先なのか」が気になります。2026年9月21日、NVIDIA関連のリークで知られるKopite7kimi氏が、次世代ゲーミングGPUとされる「GR20x」は2028年の製品になったと投稿しました。数日前にはKepler_L2氏も、NVIDIAの次世代GPUは2028年になるとの見方を示しています。

2人の情報は2028年という点で一致しました。ただし、NVIDIAはGeForce RTX 60シリーズの製品名、仕様、発売時期を発表していません。現時点で確認できるのは「複数のリーク元が同じ年を挙げた」という事実までです。この記事では、何が新しく報じられ、どこから先が推測なのかを整理します。

2028年説を伝えた2系統の情報

今回の新しい動きは、Kopite7kimi氏が従来の見通しを変更した点です。同氏は2026年1月、GR20xをRubin系のゲーミングGPUとして扱い、2027年後半という時期を示していました。9月21日の新しい投稿では、GR20xは2028年の製品であり、再び延期されたとの認識に改めています。

もう1つの情報はKepler_L2氏によるものです。同氏は9月16日のAnandTech Forumsへの投稿で、2027年に出る新GPUはAMDの開発コード「AT2」だけで、AMDとNVIDIAのほかの製品は2028年になると述べました。Kopite7kimi氏とKepler_L2氏の発言は別々に公開され、VideoCardzTechSpotも両者の一致を報じています。

確認日 情報元 主な内容
2026年9月16日 Kepler_L2氏 2027年はAMD AT2のみ、ほかのAMD・NVIDIA次世代GPUは2028年との見方
2026年9月21日 Kopite7kimi氏 GR20xを従来の2027年後半から2028年へ変更
2026年9月21日 NVIDIAの広報回答 未発表製品や噂にはコメントしないと回答

最後の回答は、Tom’s HardwareがNVIDIAへ確認した結果です。NVIDIAは2028年説を肯定も否定もしていません。リーカーの過去実績にかかわらず、発売年が確定した段階ではないと分かります。

NVIDIA公式情報との境界

NVIDIAが公式に公開しているRubinは、AIデータセンター向けの「Vera Rubin」プラットフォームです。公式製品ページには、Rubin GPU、Vera CPU、NVLink 6などで構成するNVL72や、8基のRubin GPUを載せるDGX Rubin NVL8が掲載されています。GeForce製品、GR20x、RTX 60という名称は同ページにありません。

現在の一般消費者向け世代として公式に確認できるのはBlackwellベースのGeForce RTX 50シリーズです。NVIDIAは2025年1月6日の発表でデスクトップ向けのGeForce RTX 5090GeForce RTX 5080などを公開し、上位2製品を同月30日に発売すると案内しました。今回のリークが正しければ、Blackwell世代を販売する期間は従来の2027年後半説より長くなります。

「次のGeForceがRubin系GR20xになる」「製品名がRTX 60シリーズになる」という部分も、現段階ではリーク側の呼称です。データセンター向けRubinが実在する事実だけで、同じ名称や構成が消費者向けへ移ると確定したわけではありません。公式ロードマップに存在する製品と、未発表のゲーミングGPUを分けて読む必要があります。

延期理由として報じられた材料

海外報道は、GDDR7を含むメモリ供給と、AI向け製品への生産資源配分を延期説の背景に挙げています。RTX 50 SUPERにも高密度GDDR7の価格や供給が影響したという別のリークがあり、次世代GeForceも同じ制約を受けるという見立てです。

一方、Kopite7kimi氏の9月21日の投稿は延期理由を説明していません。Kepler_L2氏の投稿も2028年という時期を示しただけです。NVIDIAも理由を公表していないため、「メモリ不足がRTX 60を2028年へ延期させた」と因果関係まで確定する材料はありません。

NVIDIAがVera Rubinの量産と出荷を進め、AI基盤を公式に展開している点は確認できます。そこからGeForce向けのウエハーやメモリが具体的にどれだけ減るのかは公開されていません。生産資源の配分は延期説を説明できる仮説ですが、製品計画そのものとは分けて扱うのが正確です。

2027年説との食い違い

2028年説には反対方向の情報もあります。別の情報発信者は、RTX 6090またはRTX 60世代の一部が2027年前半を目標にしているとの見方を示しました。Kopite7kimi氏自身も2026年1月には2027年後半としており、リーク上の予定は同じ年の中でも動いています。

GPUの投入時期は、設計の進行だけで決まりません。製造枠、メモリ調達、在庫、競合製品、販売価格を合わせて判断するため、社内で複数の時期を検討していても不思議ではありません。2027年説と2028年説のどちらかを消す材料はまだなく、今回の価値は「2028年を挙げる独立した情報が2系統に増えた」点にあります。

今後の確度を上げる材料は、NVIDIA自身の発表、製品名を伴う認証情報、ボードパートナー向けの具体的な準備です。CUDAやドライバー内の開発コードだけでは、店頭発売の年までは決まりません。CESやGTCでRubinの話題が出ても、データセンター向けなのかGeForce向けなのかを確認すると情報を混同せずに済みます。

現行GPUの購入判断への影響

2028年説が正しければ、現行RTX 50シリーズと次の本格世代の間隔は長くなります。今使っているGPUが目的の解像度とフレームレートを満たしているなら、公式発表まで使用を続ける判断が取りやすくなります。性能不足が明確なら、未発表製品を1年以上待つより、現在買える製品を実売価格と必要性能で比べる方が具体的です。

買い替え時期を決める際は、次の3点を分けて確認できます。

  • NVIDIAがGeForceの製品名と発売時期を公式に示したか
  • 国内での販売価格と発売日が決まったか
  • 現在のGPUで遊ぶゲームや制作ソフトに実際の性能不足があるか

リークは将来の選択肢を把握する材料になりますが、価格、VRAM容量、消費電力、性能はまだ比較できません。2028年という年だけを根拠に現行品を急いで買う必要も、反対に買い替えを止める必要もありません。現状の不満と予算を先に置けば、未確定の日程に購入計画を振り回されにくくなります。

まとめ

GeForce RTX 60シリーズの2028年説は、Kepler_L2氏に続いてKopite7kimi氏が従来の2027年後半説を変更したため、リークとしての裏づけが1段増えました。NVIDIAは発売年を認めておらず、GeForce向けRubin、GR20x、RTX 60の名称と仕様も未発表です。延期の確定には至っておらず、2系統の情報が一致した段階にあります。

中間世代の動きも含めて検討したい方は、関連記事の「RTX 50 SUPERはCES 2027へ?」も確認してください。NVIDIAが公式発表を出した時点で、リークから確定情報へ切り替えて判断できます。