NVIDIA GeForce GTX 1060 6GBAMD Radeon RX 580 8GBは、2019年の36ゲーム平均で同じ82fpsを記録した競合GPUです。平均だけなら互角ですが、タイトルごとの得意不得意、VRAM、カード電力には明確な違いがあります。

省電力と必要電源ではGTX 1060 6GB、VRAM容量ではRX 580 8GBが有利です。どちらも古い世代なので、2026年の中古購入では性能だけでなく、カードの状態とドライバー状況を含めて選ぶ必要があります。

公式仕様の比較

NVIDIAのGTX 1060公式発表では、GTX 1060 6GBはCUDAコア1,280基、6GB GDDR5、192bit、メモリ帯域192GB/s、カード電力120Wです。

AMDのRX 580公式ページでは、ストリームプロセッサー2,304基、最大8GB GDDR5、256bit、最大256GB/s、Typical Board Power 185W、最小推奨電源500Wです。

項目 GTX 1060 6GB RX 580 8GB
世代 Pascal Polaris/第4世代GCN
演算器 CUDA 1,280基 SP 2,304基
VRAM 6GB GDDR5 8GB GDDR5
メモリバス 192bit 256bit
メモリ帯域 192GB/s 最大256GB/s
カード電力 120W 185W
公式の最小推奨電源 400W 500W

CUDAコアとストリームプロセッサーは異なる設計の演算器なので、個数を直接比べても速度は分かりません。実ゲームの同一条件テストが必要です。

36ゲームの平均性能

TechSpotが2019年に行った比較は、Core i9-9900K、32GBメモリの環境で36作品を1080pと1440pで測定しました。1080pの全ゲーム平均は、RX 580 8GBとGTX 1060 6GBのどちらも82fpsです。

同じ平均でも各作品の結果は異なります。Shadow of the Tomb RaiderではRX 580がGTX 1060 6GBを9%上回り、Just Cause 4では7%上回りました。Battlefield V、Sniper Elite 4、Rainbow Six SiegeもRX 580が強い側です。一方、Grand Theft Auto V、Assassin’s Creed Odyssey、World of TanksではGeForce側が優位でした。

このテストは2019年のゲームとドライバーによる結果です。2026年の新作で82fpsを出せるという意味ではありません。どちらを選ぶ場合も、遊びたいタイトルの現在のテスト、最低要件、必要な描画機能を確認してください。

VRAM容量の差

RX 580の8GBはGTX 1060の6GBより2GB多く、メモリバスと帯域も広い仕様です。2019年の比較でも、Rainbow Six SiegeのUltra設定でメモリ要求が6.4GBに達し、RX 580 8GBが大きく優位になる例がありました。

ただし、VRAM容量が多ければ全ゲームで速くなるわけではありません。データが6GB以内に収まるタイトルでは、GPUの処理効率とドライバーが結果を左右し、GTX 1060が勝つ例もあります。8GBは高解像度テクスチャを保持する余裕であり、演算性能を自動的に増やすものではありません。

2026年の重量級ゲームでは、RX 580もGTX 1060も機能要件やGPU性能が先に不足する場合があります。GTX側の容量不足の症状はGTX 1060 6GBのVRAM判断で確認できます。

消費電力と電源

電力差はGTX 1060の明確な強みです。公式値は120Wで、標準カードの最小システム電源は400W、補助電源は6ピン×1です。RX 580はTypical Board Power 185W、最小推奨電源500Wで、65W高い仕様です。

同程度のゲーム性能を得るとき、GTX 1060の方が電源容量、発熱、ケース冷却の条件を抑えやすくなります。長時間ゲームをする場合は消費電力量とファン騒音にも差が出ます。ただし、実際のカード電力はメーカー独自クロックや電力制限で変わります。

RX 580の補助電源は製品ごとに6ピン、8ピンなどの違いがあり、GTX 1060にも8ピンモデルがあります。購入する現物の端子とメーカー仕様を確認してください。古い電源で容量ぎりぎりに運用するより、カード代と電源交換費を合計して比較する方が確実です。

ドライバー状況

GTX 1060のPascal世代は、NVIDIAの公式サポート方針により通常のGame Ready更新を2025年10月で終え、2028年10月まで重要なセキュリティ更新を受けます。

RX 580は2026年9月時点でもAMD公式のドライバーダウンロードページに掲載され、Windows 11/10やLinux向けの選択肢が表示されています。ただし、ページにドライバーがあることだけで、すべての新作に最適化される期間や将来の終了日までは決まりません。購入時に最新リリースノートの対応製品と既知の問題を確認してください。

どちらも2016~2017年登場の製品です。新作を長期間追う目的なら、現在の配布有無だけでなく、専用RT回路やアップスケーリング機能を備えた新しい世代も比較します。

中古個体の違い

RX 580とGTX 1060は、ともに中古市場で採掘用途の使用歴が話題になりやすい世代です。しかし、使用歴だけで故障を断定することも、外観だけで未使用に近いと判断することもできません。保証、負荷時の安定性、ファン、端子、温度を個体ごとに確認します。

RX 580には8GB版だけでなく4GB版もあります。GTX 1060にも6GB版と3GB版があります。販売名のGPU部分だけでなく、VRAM容量と正確な型番を確認してください。BIOSが変更された形跡や、標準と異なるクロック表示がある場合は、購入店へ状態を問い合わせます。

GTX 1060 6GBの中古購入ガイドに、返品期間内の動作確認をまとめています。RX 580でも、映像の乱れ、ファン異音、負荷時の停止という基本項目は共通です。

用途別の選択

GTX 1060 6GBは、電源容量を抑えたい、発熱を減らしたい、GeForce向けに動作確認された旧作を使う場合に選びやすい製品です。400W級電源での条件が合い、同価格ならランニング面で扱いやすくなります。

RX 580 8GBは、8GB VRAMを必要とする旧作や、同一テストでRadeonが強かったタイトルを中心に使う場合が候補です。500W電源とケース冷却を用意できることが前提になります。

平均性能が同じなので、2026年に一方から他方へ交換しても、全体として大きなfps向上にはなりません。既に正常なGTX 1060 6GBを持つなら、RX 580 8GBへの横移動より新しい世代へ予算を回す方が機能とサポートを更新できます。逆方向も同様です。

まとめ

2019年の36ゲーム比較では、GTX 1060 6GBとRX 580 8GBはいずれも1080p平均82fpsで、総合性能は互角でした。RX 580は8GB VRAMと広い帯域、GTX 1060は120Wという低いカード電力が強みです。

タイトルごとの勝敗は大きく異なり、2026年の新作性能を示すテストでもありません。中古では遊ぶゲーム、電源、価格、保証を照合し、既に片方を持っているなら横方向の交換ではなく、機能を含めて上位世代を検討してください。