Manliが、グラフィックボードの傾きを検知する「G-Sense」搭載モデルを発表しました。新ブランド「UF(Unlimited Firepower)」の第1弾は、GeForce RTX 5060とGeForce RTX 5060 Ti 8GBのOCモデルです。
G-Senseは、カードの姿勢をセンサーで監視し、傾きをManli Appから通知する機能。全長324mmの3ファンカードに、設置後の状態を確認する新しい手段が加わりました。この記事では、G-Senseの役割、2モデルの仕様差、ケースと電源の確認点、価格・発売状況をまとめます。
UFシリーズの発表内容
ManliのUF GeForce RTX 5060 OC公式ページとUF GeForce RTX 5060 Ti OC公式ページに、新しい2製品が掲載されました。UFは同社の創業30周年に合わせたシリーズで、最初の構成はRTX 5060 OCとRTX 5060 Ti OC 8GBの2種類です。
両モデルは黒を基調とする共通のクーラーを採用し、92mmファンを3基搭載。直径6mmの複合銅ヒートパイプ3本がヒートシンクへ熱を運びます。低負荷時にはファンを止めるセミファンレス動作です。
VideoCardzの報道とTechPowerUpの報道も、Manli公式ページに基づく仕様とG-Senseの搭載を伝えています。公式情報と複数の報道で、製品の存在と主な数値を照合できました。
G-Senseが担う傾き検知
G-Senseはグラフィックボードに内蔵した傾きセンサーで、PCI Expressスロットへ取り付けた後の位置を監視します。Manliが想定する正常な姿勢から外れると、Manli Appがユーザーへ警告する仕組みです。同アプリはハードウェア監視とARGBライティングの設定も担います。
長いカードは、拡張スロット側の固定部とPCI Expressスロットの2点から、クーラー先端へ向かって伸びる構造です。先端が下がるGPUサグは目視でも確認できますが、センサーとアプリの組み合わせなら、ケース内部を開けずに姿勢変化を把握できます。
G-Senseの役割は「検知と通知」で、サポートステイは「重さを受ける」道具です。UFシリーズでは、カードをケースに正しく固定したうえでサポートステイを設置し、G-Senseを設置後の確認手段として使う構成が適しています。警告角度のしきい値や利用者が感度を調整する方法は、現時点の公開資料に記載されていません。
2モデルの仕様比較
UF GeForce RTX 5060 OCとUF GeForce RTX 5060 Ti OCの主な公開仕様は次の通りです。RTX 5060 Tiは8GB版で、両方ともメモリ構成は共通しています。
| 項目 | UF RTX 5060 OC | UF RTX 5060 Ti OC 8GB |
|---|---|---|
| CUDAコア | 3,840基 | 4,608基 |
| ベースクロック | 2,280MHz | 2,407MHz |
| ブーストクロック | 2,550MHz | 2,632MHz |
| VRAM | 8GB GDDR7 | 8GB GDDR7 |
| メモリ速度 | 28Gbps | 28Gbps |
| メモリーバス | 128-bit | 128-bit |
| メモリ帯域幅 | 448GB/s | 448GB/s |
| グラフィックスカード電力 | 145W | 180W |
| 補助電源 | 8ピン×1 | 8ピン×1 |
| 寸法 | 324×143×42mm | 324×143×42mm |
| クーラー | 92mmファン×3、2スロット | 92mmファン×3、2スロット |
RTX 5060 Ti OCはRTX 5060 OCよりCUDAコアが768基多く、ブーストクロックも82MHz高く設定されています。グラフィックスカード電力は35W増えて180Wです。クーラ、VRAM容量、メモリ帯域幅、補助電源は共通なので、性能を優先するならTi、カード電力の低さを優先するなら無印が比較の起点になります。実売価が公開された後は、その価格差と必要な性能を重ねた判断が可能です。
324mmカードのケース互換性
UFの2モデルは2スロット厚ですが、全長は324mm、高さは143mmです。取り付け前に、PCケースの対応カード長とサイドパネルまでの高さを確認する必要があります。前面にラジエーターや厚いファンを置く場合は、その奥行きを引いた有効スペースで照合してください。
ボードパートナーによるサイズ差も大きな比較要素になります。たとえば、アイキャッチに使ったASUS Dual GeForce RTX 5060 OCの公式素材と仕様では、カード長が228mm、厚さが2.5スロットです。Manli UFはこれより96mm長い一方、厚さは0.5スロット薄い設計。同じRTX 5060でも、モデル名ごとの寸法確認が必要です。
324mmの全長は、G-Senseを活用する理由の一つです。取り付け直後にサポートステイの高さを合わせ、配線後の水平状態をManli Appで確認すれば、ケーブルの張力も含めた設置状態を整えられます。
8ピン補助電源と冷却構成
補助電源は2モデルとも8ピン1本で、12V-2x6変換アダプターは使いません。電源ユニットのPCIe 8ピンケーブルをカードへ接続する構成です。接続後はコネクターのラッチを確実に固定し、ケーブルがカードを上下へ引っ張らない配線にします。
カード電力はRTX 5060 OCが145W、RTX 5060 Ti OCが180Wです。必要な電源容量は、CPU、その他のパーツ、ブースト時の電力、電源の出力特性を合わせて決めてください。候補の電源が持つ8ピン端子数と定格出力を確認し、カード以外も含めた構成表と照合すると選びやすくなります。
3基の92mmファンで、長い324mmのヒートシンク全体に送風する構成です。冷却系は共通でもTiの公開電力は35W高いため、レビューが公開された後は、室温とテスト条件がそろった温度・ファン回転数・騒音の結果が比較材料になります。
価格と発売地域の続報
ManliはUF GeForce RTX 5060 OCとRTX 5060 Ti OC 8GBの価格、販売開始日、取り扱い地域をまだ発表していません。日本での実売価と保証条件も、国内販売店の正式な取り扱い案内後に確定します。
価格が出たら、同じGPUの他社製品との差額をG-Sense、3ファンクーラー、324mmのサイズへどれだけ払えるかが判断材料です。特にRTX 5060 Tiは8GB版のみ案内されているため、16GBのVRAMを必要とする用途では他のRTX 5060 Ti 16GB製品も比較対象に入ります。
まとめ|G-Senseで増えた設置後の確認手段
Manliの新しいUFシリーズは、RTX 5060 OCとRTX 5060 Ti OC 8GBの2モデルです。両モデルは324mm長、3基の92mmファン、8ピン補助電源、8GB GDDR7を共有し、G-Senseがカードの傾きをManli Appへ通知します。
カードを物理的に支えるサポートステイと、姿勢変化を検知するG-Senseを組み合わせると、324mmのカードを取り付けた後も状態を追えます。購入候補に入れる際は、RTX 5060のケースサイズ解説とRTX 5060・5060 Tiの比較を使い、手持ちのケースと必要性能へ照らし合わせてください。
