Micronの2GB GDDR7メモリが生産終了になったとの報道が出ました。対象は28Gb/sと32Gb/sの製品で、一部のGeForce RTX 50シリーズに採用例があるとされています。グラフィックボードの供給や価格に影響するのか、部品の型番と調達先を確認して整理します。

今回の報道はメモリ部品の供給段階に関する情報です。GeForce RTX 50シリーズの在庫や販売価格への影響は、カードメーカーの部品在庫や他社からの調達状況とあわせて確認します。

EOL報道の対象部品

VideoCardzWccftechは9月22日、Micronの2GB GDDR7部品がEnd of Life(EOL)扱いになったと報じました。対象として挙がっているのは、型番MT68A512M32DF-28:AとMT68A512M32DF-32:Aの2製品です。どちらも16Gb品で、データ転送速度はそれぞれ28Gb/sと32Gb/sです。

Micronの製品資料では、GDDR7の部品密度が16Gb、ピンあたりの速度が最大32Gb/sと説明されています。ここで使われる「Gb」はギガビットです。8ビットで1バイトになるため、16Gbは1チップあたり2GBに相当します。カード全体のVRAM容量は、基板に載るチップ数と各チップの容量で決まります。

EOL報道の根拠としてVideoCardzはMicronの公開カタログで対象部品の情報が表示されなくなった点を伝え、Wccftechも同じ型番の終了を報じています。Micronの公開GDDR7製品ページでは製品群全体の仕様を確認できますが、対象部品の終了時期や出荷計画は掲載されていません。現時点の確認材料はカタログの変化と複数メディアの報道です。

GeForce RTX 50シリーズとの接点

NVIDIAのGeForce RTX 50シリーズ仕様では、デスクトップ向け各モデルにGDDR7が使われています。たとえばGeForce RTX 5060は8GBのGDDR7を搭載します。VideoCardzの報道では、Micron製2GBチップを4個搭載したGALAX製GeForce RTX 5060の例が紹介されています。

この例は、Micron製2GB品の採用実績を確認できる具体例です。RTX 5060は8GBのGDDR7を搭載しますが、カードメーカーや生産時期によって搭載部品は異なります。SamsungとSK hynixもRTX 50シリーズ向けGDDR7の供給元です。

VideoCardzはMicronを、SamsungとSK hynixに続くRTX 50シリーズ向けGDDR7の供給元として扱っています。対象部品がEOLになれば、Micron製の2GB品を使うカードの今後の調達先や在庫管理に影響する可能性があります。ただし、各社からNVIDIAへ出荷する数量や、カードメーカーが保有する部品在庫は公開されていません。

部品の終了と店頭在庫

チップのEOLは、その部品の新規生産・出荷が終了する段階を示します。チップの終了と、カード生産や販売店在庫の消化は別の時間軸で進みます。出荷済みメモリやカードメーカーの在庫、流通中のグラフィックボードが店頭に残る期間は、各社の調達先と在庫量で変わります。カードの生産終了日や価格改定は、GPUメーカーやカードメーカーの案内で確認します。

VideoCardzは、3GB GDDR7の製品がMicronのラインアップに残っているとも報じています。別容量のメモリへ切り替えるには、GPUのメモリコントローラーや基板設計、製品検証との整合が必要です。採用できるかは、個々のGPUとカード設計によって決まり、今回の報道では切り替え先や実施時期まで明らかになっていません。

購入時に見る価格と供給情報

購入を検討しているときは、メモリメーカーの動きに加えて、希望するカードの在庫と販売価格を確認します。製品型番、搭載VRAM、販売店ごとの在庫を比べると、現時点で選べるカードを判断できます。

今回の報道は、GeForce RTX 50シリーズで採用例のあるMicron製2GB GDDR7の部品調達情報です。RTX 5090の米国在庫と販売価格をめぐる動きは、米国でのRTX 5090品薄と価格報道で紹介しています。GPUの実際の販売状況や価格を調べる方は、あわせてご覧ください。