Quadro P2200は「1スロット」と書かれる薄いグラフィックカードです。薄さだけでスリムPCに入ると判断すると、高さが合わないことがあります。ELSA製ボードの実寸は200×111.15×15mmで、ブラケットはこの寸法に含まれません。全長、カード高さ、厚みをそれぞれケースの空間と照合します。

ELSA製ボードの3方向の寸法

ELSAの製品仕様はボード寸法を長さ200mm×高さ111.15mm×厚さ15mm、シングルスロットと示しています。括弧書きには「ブラケット含まず」とあります。NVIDIAのデータシートの長さ7.9インチ、高さ4.4インチもおおむね同じ大きさです。

確認する方向 ELSA製P2200 ケースで見る場所
カード長 200mm 拡張スロットから前方のファン・ドライブベイまで
高さ 111.15mm マザーボードから側板まで、ブラケット規格
厚さ 15mm 隣接する拡張カードと吸気の空間

PCケースの「最大GPU長」が200mm以上でも、前面ファンやドライブケージを付けた状態の実効スペースが短い場合は入らなくなります。ELSA製P2200は補助電源コネクタがないため、カード後端や上部にケーブルを挿すための追加スペースは不要です。その分、長さの確認はカード本体とケース内の部品位置に集中できます。

1スロットとロープロファイルの違い

シングルスロットはカードの厚み方向の条件です。P2200は隣のブラケット位置まで厚い冷却器を伸ばさない設計です。高さ方向は別で、ELSA製の111.15mmはフルサイズカードに属します。ロープロファイル専用の薄型デスクトップPCでは、ブラケットの高さが合わず、そのまま差せません。

P2200ではブラケットだけを短いものに替えても、111.15mmの基板と冷却器が筐体の高さに収まりません。ロープロファイル対応カードは基板自体を低く作る必要があります。ケースの仕様に「ロープロファイルカードのみ」とある場合、P2200の厚さ15mmや長さ200mmが条件に合っていても取り付け対象にはなりません。カード高さを最初に確かめる理由はここにあります。

サイズが厳しい筐体向けに比較すると、NVIDIA RTX A1000の公式仕様は高さ2.7インチ、長さ6.4インチのロープロファイル・シングルスロットです。P2200の高さ4.4インチ、長さ7.9インチとは明確に異なります。ただしA1000は端子がmini DisplayPortなので、交換するならモニターへの配線も変わります。両者の「1スロット」という表記だけではケース適合を決められません。

具体的な別製品と比べると、MSIのGeForce GTX 1650 4GT LPは通常ブラケット付きで168×105×37mm、ロープロファイルブラケット付きで168×69×37mmです。ブラケットを替えると高さが変わる一方、厚さは37mmでP2200の15mmより大きく、MSI製は2スロット分の空間を使います。P2200は高さの余裕があるPCへ薄く収める製品、ロープロファイル型1650は高さが厳しいPCへ厚めに収める製品です。小型ケースと一口に言っても、足りないのが高さなのか厚さなのかで候補は変わります。

ELSAの外形寸法にはブラケットが含まれません。カード本体の長さ200mmだけでなく、ケース背面に取り付けるブラケットの形と固定位置を見ます。中古品では交換用のブラケットが付く前提で選ばず、現物の写真で確認すると適合が判断しやすくなります。P2200の4基のDisplayPortを使う場合は、背面の端子を覆う独自の筐体パネルがないかも確認点です。

PCIeスロットと冷却の空間

ELSAはPCI Express 3.0 x16に対応する空きスロット1本を推奨動作環境に挙げています。カードを物理的に取り付けるには、マザーボード上のスロット位置とケース背面のフルサイズ開口も揃います。拡張カードを複数使うPCでは、隣のカードがP2200のファン吸気を塞がない位置を選ぶと冷却器が働きやすくなります。

P2200にはアクティブファンがあります。ファンの吸気には隣接スロットにも空間が必要です。熱を持つカードのすぐ隣に挟む配置なら、スロット間隔やケースファンの位置まで見ておくと実際の設置状態が分かります。複数のDisplayPortケーブルを背面に挿すため、ケース外にも配線スペースを確保します。

カードはPCIe x16スロットに挿して背面ブラケットで固定します。マザーボードの最上段スロットに長いCPUクーラーやストレージ用ヒートシンクが近い場合は、200mmの長さだけでは収まるか判断できません。ケースメーカーが公開する最大カード長は目安として使い、取り付け位置から前方部品までの実際の空間を照合します。こうした物理条件はドライバーを入れる前に決まるため、購入時に先に解決できます。

取り付けの結論は「フルサイズ高さ、200mm長、1スロット」です。ATX系の一般的なタワーでは収めやすい寸法ですが、薄型PCには高さが決定的な条件になります。ケースの対応GPU長、背面ブラケット、PCIe x16位置をこの順に照合してください。電源側は75Wと推奨容量の記事、画面側は4画面の記事で確認できます。