GeForce RTX 50シリーズのFounders Editionを使っていて、本体のシリアル番号が薄くなったら保証を受けられるのでしょうか。英国のRTX 5090 FE所有者が、読めなくなったシリアル番号を理由に保証申請を拒否されたと報告しました。

現時点で確認できるのは個別の申請例で、NVIDIAは発生率や統一した対応方針を公表していません。一方、PC Gamerは自社所有のRTX 5080 FEでも表記の薄れを確認しています。この記事では、報告された経緯、NVIDIAの公開保証条件、所有者が残しておける記録を切り分けて解説します。

報告された保証拒否の経緯

Redditへ投稿した英国のユーザーによると、NVIDIA UKから2025年9月10日に1,799ポンドで購入したGeForce RTX 5090 Founders Editionで、高負荷時に画面が消える症状が発生しました。ユーザーはNVIDIAへ製品を送り、保証による交換を申請しています。

発送前の時点で、グラフィックカード本体のPCIeブラケットに印字されたシリアル番号は読めない状態でした。投稿者は製品を分解、改造、修理しておらず、同じ番号が記載された元箱、NVIDIAの注文情報、購入証明を保管していたと説明しています。

製品を送ってから30日以上が経過した9月11日、NVIDIAの担当者は申請を拒否して返送すると連絡したとのことです。投稿者が理由を問い合わせたところ、9月14日に本体のシリアル番号を確認できない点が理由として示された、と報告しています。

ここまでの申請経緯は投稿者側の説明です。NVIDIAからこの事例に関する公式発表はなく、サポートとのやり取りを第三者がすべて検証できる状態でもありません。そのため、「NVIDIAが読めないシリアル番号の製品を一律に保証対象外へ変更した」とは判断できません。

RTX 5080 FEでも確認された表記の薄れ

今回の注目点は、シリアル表記の薄れが投稿者のRTX 5090 FEだけで確認された現象ではない点です。PC Gamerは自社で使うRTX 5080 Founders Editionを撮影し、PCIeブラケット上の文字が一部薄くなっている様子を掲載しました。同誌は検証のためGPUを頻繁に交換しており、一般的な使用条件とは異なる可能性も説明しています。

元の投稿には、RTX 5080 FEやRTX 5090 FEで似た状態を確認したという複数の返信も寄せられました。TechSpotの報道では、別の所有者が元箱の写真で番号を照合し、薄れた表記でも保証対応を受けられたとする例が紹介されています。サポート対応は同じ結果にそろっていないようです。

シリアル番号は黒に近い金属製ブラケットへ灰色で印字されており、カードをケースへ取り付ける場所にあります。現在の報告だけでは、薄れの原因が着脱時の摩擦、熱、汚れ、表面の変化のどれにあるかは特定できません。対象ロットや発生件数も未公表です。

NVIDIAの公開保証条件

NVIDIAが英国向けに公開している保証規定は、新品のNVIDIAブランド製グラフィックカードについて、購入日から3年間、製造上の欠陥とハードウェア故障を保証対象としています。NVIDIAまたは正規販売元から購入した最初の購入者が対象で、直接購入した製品はNVIDIA Customer Careへ連絡する流れです。

公開ページには、乱用、誤用、不注意、取扱説明に反した使用などを対象外とする条件があります。一方、2026年9月19日に確認したページには、「本体表面のシリアル番号が目視できなければ保証を受けられない」という条件は明記されていません。保証規定は法令上の権利へ影響しないことも記載されています。

英国の規定と日本の購入者に適用される条件は同一とは限りません。日本ではNVIDIA直販、国内正規代理店、完成品PCメーカーなど、購入経路によって最初の問い合わせ先が変わります。販売店が発行した注文履歴や領収書に加え、製品箱へ貼られたラベルも、購入品を照合する資料になります。

所有者が今残せる記録

RTX 50 Founders Editionを所有している場合は、正常に動いている段階で購入記録と製品情報をまとめておくと、故障時の確認を進めやすくなります。

  • 購入店、購入日、注文番号が分かる領収書や注文メールを保存する
  • 元箱のシリアルラベルを、文字が読める解像度で撮影する
  • 本体PCIeブラケットのシリアル表記を、カード全体との位置関係が分かる形で撮影する
  • 本体と元箱に記載された番号が一致するか確認する
  • 故障時は症状、発生日時、再現する負荷、使用したドライバーを記録する

シリアル表記を確認するためにカードを外す場合は、PCをシャットダウンして電源ケーブルを抜き、補助電源コネクタと固定ねじを外してから作業します。狭いケース内でブラケットをこすると印字部分へ触れるため、表面を拭いたり保護材を貼ったりする前に、現在の状態を写真へ残す手順が先です。

故障して保証を申し込む際は、受付番号と担当者から届いたメールも保存しましょう。判断理由が分からない場合は、本体、元箱、購入証明で製品を照合できるかを窓口へ具体的に確認できます。販売店購入品は、NVIDIAへ直接送る前に購入店または製品メーカーの保証窓口を確認すると、契約上の受付先に沿って進められます。

今後確認したい情報

今回の報告から、RTX 50 Founders Editionの一部でブラケット上のシリアル表記が薄くなる例があると分かりました。ただし、どのモデルや製造時期に多いのか、通常使用だけでどの程度進行するのか、NVIDIAが別の識別方法を正式に認めるのかは未確認です。

今後の焦点は、NVIDIAによる調査結果とサポート手順の明確化です。元箱や購入証明で照合できる条件、本体内部にある別ラベルの扱い、すでに表記が読めない製品への受付方法が示されれば、所有者が準備すべき資料もはっきりします。

まとめ

RTX 5090 Founders Editionの保証申請が、薄れたシリアル番号を理由に拒否されたとの報告が出ました。PC Gamer所有のRTX 5080 FEでも表記の薄れが確認されましたが、発生範囲と原因、NVIDIAの統一対応はまだ公表されていません。

所有者は購入証明、元箱、本体のシリアル表記を今のうちに写真で残せます。RTX 5090の価格と在庫状況も判断材料にしたい方は、関連記事の「RTX 5090が米国で品薄、第三者価格は最大9600ドル」もあわせて確認してください。