RX 6950 XTは3連ファンの大型製品が多く、「RX 6950 XT対応」とだけ書かれたケース寸法では収まるか判断できません。ASRock OC Formula、SAPPHIRE NITRO+ PURE、MSI GAMING X TRIOなど、実際のカード長と厚みを公式仕様で比較します。購入候補の型番に合わせてケース内の空間を見積もります。

主要カードの公式寸法

製品 長さ 高さ 厚さ・占有幅 重量
ASRock OC Formula 332mm 137mm 61mm・3スロット 1784g
MSI GAMING X TRIO 325mm 140mm 55mm 1605g
SAPPHIRE NITRO+ 320mm 134.85mm 58.4mm・2.7スロット -
SAPPHIRE NITRO+ PURE 320mm 134.75mm 71.57mm・3.5スロット -
PowerColor Red Devil 320mm 135mm 62mm -

数値はASRock、MSI、SAPPHIRE NITRO+、NITRO+ PURE、PowerColorの公表値です。PowerColorはブラケットを含めると332×153×62mmと別の寸法も示しています。ケース内の干渉を見る際は、ブラケットを含む外形を採用するのが安全です。

カード長と前面ファンの空間

上の5製品は本体長だけで320〜332mmあります。ケースの仕様に「GPU最大長330mm」と書かれているなら、332mmのOC Formulaは寸法上入りません。320mmの製品でも、前面ラジエーターや厚いファンを追加すると有効長が短くなるケースがあります。ケースメーカーがラジエーター装着時のGPU対応長を別に公表しているなら、その条件を使います。

PowerColor Red Devilを選ぶ場合は、ブラケット込み332mmの外形でケースの余裕を測ります。前面から拡張スロットまでの実空間と、カードの測り方を一致させましょう。既存ケースへ取り付ける場合は、ドライブケージや配線の突出物まで含めた空間が必要です。

厚みと隣接スロット

SAPPHIRE NITRO+ PUREは3.5スロット、厚さ71.57mmです。同じSAPPHIREでも通常のNITRO+は2.7スロット、58.4mmと約13mm薄くなります。PCIeスロットの下側にキャプチャーカードやWi-Fiカードを取り付けている構成では、この違いが搭載可否を決めます。ケース底面の吸気ファンとの間隔も、厚いPUREで小さくなります。

ASRock OC Formulaは3スロット、61mm。MSI GAMING X TRIOは55mmですが、3連ファンでカード全体は325×140mmあります。「3スロット製品」という呼び方より、mm単位の厚さと、隣に置く拡張カードの位置で確認するほうが確実です。マザーボードの最上段PCIe x16を使うか、下段を使うかでも空間が変わります。

高さと補助電源の逃げ

カードの高さは135〜140mmほどですが、その上に補助電源プラグとケーブルの曲げしろが要ります。MSIとASRockは8ピン3本、SAPPHIRE製品は8ピン2本と6ピン1本です。側板までの余裕が少ないケースでは、カード本体が入ってもコネクタ周辺で配線が押されます。側板までにケーブルの曲げしろを残します。

重量も取り付けに影響します。ASRockは1784g、MSIは1605gを公表しています。長く重いカードがたわむのを抑えるため、ASRockはカードホルダー、MSIはサポートブラケットを付属品として案内しています。中古品を買う場合は、この付属品の有無を商品説明で確認できます。付いていない個体なら、市販の支えを使う方法もあります。

ケース選びの判定例

GPU最大長が340mmで、カード下に4スロット分の空間があるケースなら、320mmのNITRO+ PUREは本体寸法上候補になります。長さ方向の差20mmには前面ファンやラジエーターの厚みが入り得るため、実際の有効長で判定します。一方、最大長320mmのケースに320mm表記のカードをぎりぎりで入れる計画は、配線と公差の余裕がありません。もう少し短い製品か大きいケースを選ぶほうが組みやすいでしょう。

まとめ

RX 6950 XTの主要製品は長さ320〜332mm、厚さ55〜71.57mmと幅があります。型番を確定し、カード長、下側の占有幅、側板までの配線空間をケースの条件と照合してください。電源と補助電源の記事を合わせて読むと、取り付けに必要な電源プラグも同時に確認できます。