RX 6950 XTを使っていて、FSR 4.1をどこで有効にするのか迷う人もいるでしょう。AMDは2026年10月20日、RX 6000シリーズに機械学習型のFSR Upscaling 4.1を正式提供しました。対応ドライバー、ゲーム側の条件、実際に画質と速度を比べる順番をまとめます。

RX 6950 XTの正式な対応範囲

AMDの発表は、Radeon RX 6000シリーズのデスクトップGPUを新たな対象に挙げています。RX 6950 XTはこのシリーズの上位モデルで、80基のCompute Unitと16GB GDDR6を持ちます。AMDはRX 7000向けに用意したINT8モデルをRX 6000の演算に合わせて最適化しました。旧世代カードでも新しい再構成処理を動かせるようになった理由です。

今回の提供内容はFSR Upscaling 4.1です。AMDのFSR機能表では、アップスケーリング、機械学習型フレーム生成、Ray Regenerationを別の機能として掲載しています。これらを一括して利用できるようになったという発表ではありません。

導入するドライバー

Windows向けの対象版はAMD Software: Adrenalin Edition 26.10.1です。AMDのリリースノートにはRX 6000シリーズへのFSR Upscaling 4.1対応が記載されています。AMD公式サイトのRX 6950 XTサポートから適合するドライバーを入れ、AMD Softwareに表示される版を26.10.1以降へそろえます。

ドライバーの更新後は、使いたいゲームの描画設定を開きます。タイトルがFSR 4系を直接組み込んでいれば、ゲーム内のアップスケーリング項目から選択できます。名称が「FSR 4」のままでも、実装とドライバーの組み合わせによって4.1の処理が使われます。FSR 3.1以降を組み込んだタイトルでは、AMD Software側の更新機能を使う経路もAMDの案内に示されています。

FSR 4.1を使えるゲームは、対応するFSR実装を組み込んだタイトルです。FSR 2のみを組み込んだゲームとFSR 3.1以降を組み込んだゲームでは更新経路が異なります。AMDは対応ゲームが400本を超えると案内していますが、個々のタイトルで使える機能は実装ごとに決まります。ゲーム内の名称とAMD Softwareに表示される機能が、そのタイトルで利用できる範囲です。

画質プリセットの選び方

FSRは低い内部解像度から表示用の画面を作ります。Qualityは元の解像度を比較的高く保ち、Balanced、Performanceへ進むほど内部画素数を減らします。4K表示ならQualityから始め、動きの速い場面の細部とフレームレートを見てBalancedに移る方法がわかりやすいでしょう。すでにWQHDで十分な速度が出ているなら、FSRを切ったネイティブ画質とQualityを並べて好みを決められます。

Tom’s HardwareのRX 6900 XTによる初期テストは、『Cyberpunk 2077』の4K・BalancedでFSR 3系との比較で約13%の性能コストを記録し、輪郭と動きの安定感の改善も報告しました。RX 6900 XTでの一条件の測定値です。自分のゲームでは同じ場所で旧版と4.1の画質と速度を測るのが有効です。

トラブル時に見る条件

設定が現れない場合は、まずドライバーの版とゲームが実装したFSRの版を確認します。AMD Softwareでの更新経路を使う作品なら、ゲーム内のFSR 3.1設定とAMD Software側の機能の組み合わせが必要です。ゲーム側に適合する実装がない作品では、ドライバーだけを新しくしてもFSR 4.1の項目は増えません。

画面の解像度も判断に影響します。4K出力ではアップスケーリングの入力画素数が確保しやすく、低解像度のPerformanceプリセットは輪郭や細部の違いが目につきやすくなります。速度を上げたい場合でも、まずQualityとBalancedの二段階で比べると必要な落としどころが見つかります。

まとめ

RX 6950 XTでFSR Upscaling 4.1を使う入口はAdrenalin Edition 26.10.1と対応ゲームです。ゲーム内で選べる実装、AMD Softwareから更新できる実装を分けて確認し、4KではQualityを起点に画質と速度を比べてください。RX 6000シリーズ全体の発表記事には公開時の変更点を、RX 6950 XTの4K性能記事にはネイティブ描画の基準値をまとめています。