コスパ重視のフルHDカードとして登場したRadeon RX 7600。2026年のいま、そのコスパは健在なのでしょうか。結論を先に言うと、競合より安く買えるかどうか次第です。RX 7600は元々コスパで勝負するカードで、価格の安さが命です。この記事ではPassMarkの実測スコアと相場から性能単価を計算し、コスパが成立する価格ラインを示します。読み終えれば、店頭の値札を見て買いか割高か判定できます。

RX 7600の価格の位置づけ

RX 7600は発売時のMSRPが269ドルの、フルHD向けの手頃なカードです。競合のGeForce RTX 4060より低い価格設定が持ち味でした。2026年はメモリ逼迫でGPU全体が上振れしていますが、7600は元々安価な部類で、相対的な手頃さは保たれています。逆に言えば、この安さが崩れるとコスパの根拠が揺らぎます。

性能単価の試算

PassMark G3D Markで近いカードと性能差を並べます。

モデル G3Dスコア RX 7600比
Radeon RX 6600 15052 -9%
RX 7600 16463 -
GeForce RTX 4060 19495 +18%

競合の4060は18%速い一方、価格は7600の方が安い傾向です。7600が4060より2割以上安いなら、性能差を価格で取り返してコスパで並びます。旧世代のRadeon RX 6600がさらに安いなら、9%の性能差との兼ね合いで6600も候補に入ります。

コスパが成立する価格ライン

判断基準を言い切ります。

  • 4060の8割以下の価格:買い。性能差18%を価格で取り返せる。
  • 4060と同等の価格:4060が有利。性能・省電力・DLSSで上回る。
  • 6600と僅差の価格:7600。9%速く世代も新しい。

RX 7600のコスパは、競合より安く買えて初めて成立します。同じ値段なら4060、という点は正直に押さえておきましょう。

価格以外で見るべき点

数字に出ない要素もあります。FSRの汎用性、AV1エンコード対応、そしてAMD環境での使いやすさは、7600の価値です。一方でレイトレ性能はNVIDIAに譲り、消費電力も165Wとやや高めです。VRAMは8GBで、WQHD高画質には力不足です。これらを踏まえ、フルHDのコスパ機として割り切れるかがポイントになります。レイトレの詳細はレイトレーシング性能の記事をどうぞ。

この評価が続く期間

コスパの前提は市況に左右されます。メモリ逼迫でGPU全体が高止まりする間は、どのカードも割高です。その中でも7600は元々安価なため、相対的な手頃さは残ります。ただし競合の値下がりや、上位のRX 7600 XTの価格しだいで、立ち位置は変わります。今の価格で7600が競合より明確に安いなら、フルHDコスパ機として買い時です。

中古の旧世代という代替

新品の7600が思ったより高いなら、中古の旧世代も選択肢に入ります。前世代のRadeon RX 6600は7600より9%遅いものの、中古ではさらに安く手に入ります。フルHDの軽めのタイトル中心なら、6600でも実用になる場面は多いです。

ただし中古には、前オーナーの使用状況が見えないリスクがあります。マイニング流れの個体を避ける目利きが要り、保証も短いか付きません。新品7600のFSR 3対応と保証を取るか、中古6600の安さと引き換えのリスクを取るか、という選択です。とにかく安くフルHDを、というなら中古の旧世代、新品の安心と新しい機能をというなら7600、と価格とリスクを天秤にかけて判断しましょう。

まとめ|競合より安ければ買い

RX 7600のコスパは、競合のRTX 4060より2割以上安く買えるなら2026年でも成立します。判断ラインは4060の8割の価格。それを超えて4060と並ぶなら、性能と省電力で勝る4060が正解です。FSRの汎用性やAV1対応という価値も含め、フルHDのコスパ機として割り切れるかで判断しましょう。

購入判断の全体像は今買うべきかの記事、競合との比較はRTX 4060との比較記事で確認してください。