Radeon RX 9070 GRE搭載カードの寸法は製品ごとに異なり、主要例では全長280〜340mmです。ケース互換性は各カードの実寸から判断します。Sapphire PULSEは280mm、PowerColor Hellhoundはブラケット込み340mmで、60mmもの差があります。
全長に加え、厚さによる占有スロット、高さと8ピンケーブル、前面ラジエーター、ドライブケージ、カードを挿し込む経路も確認します。購入前に実機とケース仕様を照合する手順をまとめます。
記事画像にはAMDの公式製品素材を使用しています。
主要4製品の寸法
メーカー公式ページに掲載されたRX 9070 GREカードの寸法を比較します。長さ×高さ×厚さの順へそろえていますが、メーカーによってブラケットを含むかなど測定基準が異なるため、注記も確認します。
| 製品 | 寸法 | スロット表記 | 推奨電源 |
|---|---|---|---|
| Sapphire PULSE | 280×120.25×51.5mm | 2.5スロット | 650W |
| Gigabyte Gaming OC | 288×132×50mm | 記載寸法50mm | 750W |
| ASUS Prime OC | 312×130×50mm | 2.5スロット | 650W |
| PowerColor Hellhound | 340×142×42mm・ブラケット込み | 2スロット | 700W |
Sapphire PULSEが4例で最短です。Gigabyte Gaming OCは288mm、ASUS Primeは312mmです。PowerColor Hellhoundはカード本体327×128×41mm、ブラケット込み340×142×42mmと掲載されています。
「RX 9070 GRE対応ケース」という一つの基準はありません。同じGPUでもカードを替えると必要な長さが60mm、高さが約22mm変わります。通販のカテゴリ名より、正確な製品型番の寸法を使います。
全長の測り方
ケース仕様の「最大GPU長」は、前面ファンやラジエーターを付けない状態の値であることがあります。ケースメーカーの図面で、標準状態、前面ファンあり、ラジエーターありの各条件を確認します。
実機を測るときは、背面の拡張スロット内側から、前方で最初にぶつかる部品までの水平距離を測ります。候補が312mmなら312mmぴったりを合格にせず、取り付け時に傾ける空間と製造公差を含む余裕を取ります。
前方で干渉しやすい部品は次の通りです。
- 前面ラジエーターとファン
- 取り外せないHDDケージ
- 電源シュラウド上の配線カバー
- フロントI/Oから延びる太いケーブル
- ケース中央の補強部品
ラジエーターは本体厚とファン厚を合計し、チューブ出口の張り出しも見ます。長いGPUとの同時搭載時は、ラジエーターとファンを引いた残りのGPU長をケース図面で確認します。
厚さと占有スロット
SapphireとASUSは2.5スロット、PowerColorは2スロット表記です。50〜51.5mm厚のカードは物理的に2本分を超え、直下の拡張スロットをふさぐ場合があります。Wi-Fiカード、キャプチャーカード、サウンドカードを使うなら、マザーボード上の配置まで確認します。
MicroATXやMini-ITXケースでは、カードの下に電源シュラウドや底面ファンが近いことがあります。装着できても吸気面との隙間が数mmしかないと、ファンが空気を取り込みにくくなります。少なくともケースメーカーが想定するGPU厚と、底面冷却の条件を満たします。
縦置きブラケットを使う場合も、側板との距離とライザーケーブルの規格を確認します。ガラス面へファンを近づけすぎる配置は冷却を悪化させることがあります。
高さと電源ケーブル
カード高は120.25〜142mmです。ここへ上面のPCIe 8ピン2本と、ケーブルを緩やかに曲げる空間が加わります。CPUクーラー対応高さが大きいケースでも、GPU端子付近に側板の補強や配線カバーがあると干渉します。
8ピンはコネクタへ完全に挿し、側板で強く押し込まない状態にします。カード高と側板までの距離を実測し、ケーブルの硬さも考慮します。L字変換アダプターを追加する場合は、カード・電源双方のメーカーが認める仕様か確認し、安易な方向変換で隙間を作りません。
PowerColor Hellhoundはブラケット込み高さ142mmと4例で最大です。幅の狭いケースでは、側板までの距離と8ピンケーブルの曲げ空間を実測します。
取り付け経路と内部部品
ケース内部の最大寸法を満たしていても、カードをPCIeスロットへ運ぶ途中でフレームやCPUクーラーに当たることがあります。前面から水平に入れられるか、斜めに回転できるかを確認します。小型ケースでは電源やラジエーターを一時的に外す取り付け順が指定されることもあります。
マザーボードのM.2ヒートシンクやチップセットカバーは通常カード下へ収まりますが、厚い増設ヒートシンクは干渉する場合があります。SATA端子が横向きでないマザーボードでは、GPUを挿す前にケーブルを接続しておくと作業しやすくなります。
作業時はPCの電源を抜き、カードを両手で支えます。ファンや小さな部品を持って重量を掛けず、基板端や冷却器の強い部分を扱います。
重量とサポートステー
3ファンの長いカードは、背面ブラケットだけで支えると先端が下がることがあります。各製品の付属品を確認し、必要ならGPUサポートステーを使います。ステーはファンの回転範囲や底面ファンを避け、冷却器の強い位置へ軽く当てます。
カードを水平へ戻すために強く持ち上げると、PCIeスロットや基板へ別方向の力が掛かります。固定ねじを締める時点でカードを支え、ステーは位置を維持する程度に調整します。PCを輸送するときは、ケースメーカーやGPUメーカーの案内に従ってカードを外す方法も検討します。
購入前チェックリスト
- GPUの完全な製品名とメーカー寸法を開く
- ケースの最大GPU長を前面冷却部品込みで確認する
- カード厚と直下の拡張カード・底面部品を確認する
- カード高に8ピンケーブルの曲げ空間を足す
- ケースへ入れる経路と、取り外す部品を確認する
- サポートステーの設置面とファン位置を確認する
寸法表だけで不明な場合は、ケースメーカーの互換表やサポートへ、カードの長さ・高さ・厚さを添えて問い合わせます。数mmの余裕へ賭けるより、短いSapphire PULSEや288mmのGigabyteなど、ケースに合う製品へ替える方が組み立てやすくなります。
まとめ
RX 9070 GREの主要カードは全長280〜340mm、高さ120.25〜142mm、厚さ42〜51.5mmです。製品型番の寸法と、ケースの前面部品を含む実寸を合わせます。
全長、厚さ、高さと8ピンケーブル、取り付け経路、ステーの順に確認してください。補助電源の接続方法は「RX 9070 GREの補助電源は?8ピン2本の配線」で解説しています。
