フルHDの定番として売れてきたGeForce RTX 4060。2026年のいま、その看板は本物なのでしょうか。結論を先に言うと、値札次第です。2026年はメモリ逼迫でGPU全体の価格が上振れし、コスパの前提が崩れつつあります。この記事ではPassMarkの実測スコアと現在の相場から性能単価を計算し、コスパが成立する価格ラインを具体的な数字で示します。読み終えれば、店頭の値札を見て買いか割高か判定できます。
2026年の価格の現状
まず相場を押さえます。RTX 4060の新品は2026年前半に4〜5万円台で流通していましたが、2026年7月時点ではメモリ逼迫の影響で値上がりし、モデルによっては8万円を超える例も出ています。MSRPは発売時に299ドルでしたが、いまの日本の実売はそこから大きく離れました。中古は3〜4万円台が中心です。
同じ逼迫を背景に、2021年のGeForce RTX 3060 12GBまで再販された市況です。GPU全体が高止まりする中で、4060の値付けも上振れしています。
性能単価の試算
PassMark G3D Markで近い価格帯のカードと性能差を並べます。
| モデル | G3Dスコア | RTX 4060比 |
|---|---|---|
| GeForce RTX 3060 12GB | 16714 | -14% |
| RTX 4060 | 19495 | - |
| GeForce RTX 5060 | 20688 | +6% |
後継のRTX 5060は6%速く、GDDR7を積む新世代です。実売がRTX 4060と近ければ、素直に5060を選ぶ方がお得でしょう。逆に4060が5060より1割以上安いなら、性能差6%を価格差が上回り4060に分があります。前世代の3060 12GBに対しては4060が17%速いので、価格が近いなら4060が有利です。
コスパが成立する価格ライン
判断基準を言い切ります。
- RTX 5060の実売より1割以上安い:買い。性能差6%を価格で取り返せます。
- 5060と同等〜わずかに安い:微妙。GDDR7と新世代機能のある5060が無難です。
- 5060と同等以上の値札:割高。5060を買ってください。
2026年はメモリ逼迫でRTX 50シリーズも高く、割安なカード自体が希少です。その環境では、4060が旧世代らしい値下がり水準で買えるなら相対的なコスパは悪くありません。ただし新品が8万円級まで上がるなら、フルHD向けの旧ミドルに払う金額ではなくなります。
価格以外で見るべき点
数字に出ない要素もあります。RTX 4060はDLSS 3フレーム生成とAV1エンコードに対応し、消費電力も115Wと低いです。前世代の3060にはない機能と省電力性は、スコア差以上の価値になる場面があります。一方でVRAMは8GBで、3060 12GBに容量で負けます。機能と省電力を取るか、容量を取るかは用途しだいです。比較はRTX 3060との違いの記事をどうぞ。
この評価が続く期間
コスパの前提は市況に左右されます。AI向けメモリの逼迫でRTX 50シリーズが高止まりする間は、旧世代の4060にも一定の存在価値があります。ただし需給が緩んで5060や上位モデルが値を下げれば、新世代をあえて避けて4060を選ぶ理由は薄れます。今の価格で買うのは「今が底値に近い」という判断のときで、急がないなら値動きを見る手も残ります。
まとめ|5060より1割安なら買い
RTX 4060のコスパは、後継のRTX 5060より1割以上安いなら2026年でも成立します。判断ラインは5060の実売価格。それに並ぶほど割高になり、5060と同額なら選ぶ理由が薄れます。値札と性能差を天秤にかける材料は揃いました。あとは店頭価格を見て決めるだけです。
購入判断の全体像は今買うべきかの記事、前世代との比較はRTX 3060との違いの記事で確認してください。
