同じAda世代のミドルを選ぶとき、GeForce RTX 4060 Ti 8GBと無印GeForce RTX 4060のどちらにするか迷います。名前は似ていますが、性能にも価格にも差があります。結論を先に言うと、WQHDに手を伸ばすなら4060 Ti、フルHDと省電力なら無印、という住み分けです。この記事では両者を性能・消費電力・機能・価格の4点で比較し、どちらを選ぶべきか判定します。読み終えれば、自分の用途に合うのはどちらか決められます。

スペックの比較

主要スペックを並べます。

項目 RTX 4060 RTX 4060 Ti 8GB
CUDAコア 3,072基 4,352基
VRAM 8GB GDDR6 8GB GDDR6
L2キャッシュ 24MB 32MB
消費電力 115W 160W
DLSS 3 フレーム生成 対応 対応

Tiはコア数が約4割多く、L2キャッシュも大きいです。VRAMは両者とも8GBで同じ。消費電力はTiが45W高くなっています。DLSS 3とAV1エンコードはどちらも対応します。

性能差の実際

PassMark G3D Markは、無印4060が19495、4060 Ti 8GBが22603。差は約16%で、Tiが明確に速いです。フルHDではどちらも余裕ですが、WQHDに踏み込むとTiの描画力が効いてきます。無印がフルHD向けなのに対し、TiはWQHDに手が届くのが違いです。

VRAMは同じ8GB

見落とせないのが、両者ともVRAMが8GBという点です。Tiの方が描画力は上ですが、VRAM容量は同じです。WQHDで高画質を狙うと、Tiでも8GBが足かせになります。VRAMの余裕が欲しいなら、Tiの16GB版が選択肢です。8GBと16GBの違いは8GB対16GBの記事で解説しています。

消費電力と価格

無印の利点は消費電力と価格です。115Wと160Wで、無印の方が45W低く、電気代・発熱・小型PCへの収まりで優れます。価格も無印の方が安いです。フルHD中心なら、無印で十分な性能をより安く得られます。

Tiは価格と消費電力を払って、16%の性能とWQHD適性を買う選択です。どちらを取るかは、遊ぶ解像度で決まります。

どちらを選ぶべきか

  • フルHD中心・省電力・価格重視:無印RTX 4060。
  • WQHDに手を伸ばしたい:RTX 4060 Ti。16%の性能差が効く。
  • WQHDを高画質で長く:RTX 4060 Ti 16GB。VRAMの余裕も確保。

フルHDで完結するなら無印、WQHDを視野に入れるならTi、という線引きが分かりやすいです。

実際のゲームでの体感差

PassMarkの16%差は、実際のゲームでどう感じるのでしょうか。フルHDでは両者とも高フレームレートを出せるため、体感差は限定的です。差がはっきり出るのはWQHDです。無印4060がWQHDで力不足になりがちな場面でも、Tiなら実用フレームレートを保てます。

具体的には、フルHDのeスポーツ系ならどちらも十分で、無印で困りません。重量級タイトルをWQHDで遊ぶなら、Tiの16%の余裕が効いてきます。DLSS 3のフレーム生成はどちらも使えるため、機能面の差はありません。自分がフルHDで完結するのか、WQHDに踏み込むのかを思い浮かべると、必要なのが無印かTiか見えてきます。フルHD専用なら無印で予算を節約し、WQHDを狙うならTiに投資する、というのが賢い選び方です。

まとめ|フルHDは無印、WQHDはTi

RTX 4060 Tiと無印4060は、Tiが16%速くWQHDに手が届き、無印が省電力と価格で有利という関係です。VRAMは両者8GBで同じなので、WQHD高画質を狙うならTiの16GB版も視野に入ります。遊ぶ解像度がフルHDかWQHDかで、選ぶべきカードが決まります。

性能の実力はWQHD性能の記事、コスパは2026年の価格検証でどうぞ。