Radeon RX 5600 XTとGeForce RTX 2060は、発売時にはフルHD向けの競合製品でした。中古で選ぶ2026年には、当時の平均fpsだけでなく、新しいゲームでの再測定、DLSSやレイトレーシングの対応、どちらも6GBという容量を合わせて考える必要があります。実測の条件を分けて、どちらに費用をかけるべきか整理します。
RX 5600 XTとRTX 2060の仕様差
AMDのRX 5600 XT仕様では、メモリは6GB GDDR6、バス幅192-bit、標準的なボード電力150Wです。NVIDIAのRTX 2060発表資料も標準モデルのメモリを6GBとし、RTコアとTensorコアを備えることを示しています。ここでは発売時の6GB標準モデルを比較します。後年に登場した12GB版は別の製品構成です。
| 比較項目 | RX 5600 XT | RTX 2060 6GB |
|---|---|---|
| 世代 | RDNA | Turing |
| メモリ | 6GB GDDR6 | 6GB GDDR6 |
| レイトレーシング用ハードウェア | 専用アクセラレータなし | RTコア搭載 |
| 対応するアップスケーリング | ゲームが実装したFSR | ゲームが実装したDLSSまたはFSR |
両方とも6GBなので、テクスチャに多くの容量を使うゲームでは同じ種類の制約を受けます。RTX 2060でレイトレーシング設定を上げると描画負荷も増えるため、対応ゲームの実測fpsが判断材料になります。
発売時と近年のゲーム実測
TechSpotの2020年の32ゲーム比較では、14GbpsメモリのSAPPHIRE PULSE RX 5600 XTがMSI RTX 2060 Gaming Zを平均でフルHD約3%、WQHD約1%上回りました。同じCPUとメモリで測った結果ですが、比較したゲームは当時の作品です。近年のゲームには、次の2025年再検証を参照します。
新しい作品を含めたTechSpotの2025年の7ゲーム再検証では、RTX 2060がRX 5600 XTをフルHDの低・中設定で平均約11%上回りました。WQHDのUltra設定では、RTX 2060の平均リードは約24%へ広がりました。2020年の32作品と2025年の7作品では対象と設定が異なり、平均の順位にも違いが出ています。
RX 5600 XTは12Gbps版と14Gbps版が混在します。TechSpotの発売時レビューでもメモリ設定が違う製品に性能差がありました。中古品の実測を探すときは、単にGPU名を合わせるだけでなく、カードの型番とVBIOS設定を揃えると、測定値を購入候補へ当てはめやすくなります。
DLSSとFSRの対応範囲
NVIDIAのDLSS対応表でRTX 20シリーズはDLSS Super Resolutionを使えます。一方、NVIDIAのDLSS Frame GenerationはRTX 40シリーズ以降向けで、RTX 2060は対象外です。DLSSという名前が同じでも、アップスケーリングとフレーム生成は別の機能です。対応ゲームであれば、RTX 2060はDLSS Super Resolutionを選べる点が利点になります。
AMDのFSR対応表ではRX 5000シリーズがFSR 3のアップスケーリングとフレーム生成に対応します。ただしゲーム側の実装が必要です。FSRは対応するタイトルなら両GPUから使えます。新しいFSR 4.1の機械学習ベースのアップスケーリングは、AMDが挙げる対象にRX 5000シリーズを含みません。
ゲーム別に見た6GBの限界
2025年のTechSpot再検証では、Kingdom Come: Deliverance IIのフルHD・中設定でRTX 2060がRX 5600 XTを19%上回りました。Rainbow Six Siege Xの同設定では11%差です。どちらも同じ2025年レビュー内で条件を揃えた個別結果です。
Warhammer 40,000: Space Marine 2のUltra設定では、両カードとも6GBでテクスチャが正しく描画されませんでした。この設定では両GPUの描画が崩れるため、fpsの差より画質を下げる判断が先です。6GBカード同士の比較では、fpsの大小と映像の正しさをセットで見る必要があります。
中古購入時の優先順位
フルHDの通常描画を中心に安価な14Gbps版を探すなら、RX 5600 XTは選択肢です。DLSS対応ゲームを多く遊び、RTX 2060との価格差が小さいなら、RTX 2060の機能を使う理由があります。どちらも6GBである点が気になる場合は、8GBのRX 6600まで候補を広げると比較の意味が変わります。
比較の順序は、遊ぶゲームの実測、実際の型番、容量、保証付きの販売価格です。2025年の再検証を用途に近い条件で参照します。RX 5600 XTとRX 6600の比較では8GBへの変更で得られるものを、6GB VRAMの記事では画質設定への影響を詳しく扱います。
