Radeon RX 9050とGeForce RTX 5050は、どちらも8GB VRAMを載せた入門GPUです。国内の実売価格が近いなら、ゲームの速度はRTX 5050、省電力はRX 9050という違いが出ます。単にメーカーの機能名を並べるだけでは購入判断が難しいため、公式仕様と同一環境のゲーム測定を分けて比べます。

公式仕様の比較

項目 Radeon RX 9050 8GB GeForce RTX 5050
VRAM 8GB GDDR6 8GB GDDR6
メモリ帯域 最大288GB/s 320GB/s
カード電力 92W 130W
メーカー案内の電源容量 450W 550W
補助電源 8ピン1本 8ピン1本

RX 9050の値はAMDの製品仕様、RTX 5050はNVIDIAの製品発表を確認しました。RX 9050は16基のCompute Unit、RTX 5050は2,560 CUDAコアと単位が異なるため、コア数を直接比較しません。帯域と電力は同じ単位なので、用途の違いを読む手がかりになります。

92Wと130Wの差は38Wです。これは各メーカーが示すカード側の値で、電源ユニットから取るPC全体の電力とは別です。電源の交換を避けたい場合は、現行PCの容量と8ピンケーブルを確認してください。RX 9050の電源構成の詳細は別記事で整理しています。

同一条件のゲーム実測

TechSpotのRX 9050レビューは、Ryzen 7 9800X3D、DDR5-6000、Windows 11を使い、双方を含む10作品を測定しています。フルHDでRX 9050は平均49fps、RTX 5050は59fpsでした。RTX 5050が約20%高い結果です。一方、WQHDの平均はどちらも33fpsで、高画質のWQHDを主目的にするには両者とも余裕が小さいと読めます。

作品別では、『Cyberpunk 2077: Phantom Liberty』の1080p・HighがRX 9050で67fps、RTX 5050で72fps。『Hogwarts Legacy』の1080p・Highでは56fps対70fpsです。差は作品ごとに変わるため、10作品平均は全体の傾向として見ます。レビューの値はフレーム生成を使った宣伝用fpsと混ぜず、同じテスト条件内で比較するのが筋です。

レイトレーシングと機能

RX 9050にはRDNA 4のRay Accelerator、RTX 5050にはBlackwellのRTコアがあります。両者のレイトレーシング性能を仕様表のコア数だけで順位付けすることはできません。遊ぶ作品が対応する画質向上技術も異なり、RX 9050はAMD FSR、RTX 5050はNVIDIA DLSSが選択肢です。ゲーム側にどの実装があるかを確認すると、購入後の使い方が具体的になります。

RX 9050はAMD公式ページでAV1のエンコードとデコードを案内。RTX 5050もNVIDIAの第9世代NVENCを載せています。動画編集が主目的なら、使うソフトで各GPUのエンコーダーを選べるかを先に調べ、再生・書き出し時間はそのソフトの実測を参照するのが確実です。

国内価格を含む選び方

ドスパラのRX 9000製品一覧では、2026年9月23日の確認時点でGIGABYTE製RX 9050 8GBが49,800円でした。RTX 5050はモデル・販売店によって値段が動くため、同じ日に購入候補の型番を並べて比べます。価格差が小さければ、TechSpotのゲーム平均で約20%速かったRTX 5050を選ぶ根拠が強くなります。RX 9050が十分安い場合や、92Wの電力と小型カードを重視する場合はRadeonにも役割があります。

価格比較では、GPU名に加えてクーラーと保証条件をそろえます。RX 9050の市販8GB版と、完成PC向け4GB版も同じ名称で呼ばれるため、VRAM容量の確認は必須です。4GB版は帯域も狭く、ここで引用した49fpsとは別の製品です。

まとめ

フルHDの同一テストでRTX 5050はRX 9050を平均約20%上回り、RX 9050はカード電力が38W低い仕様です。購入時は両製品の当日の販売価格、補助電源、遊ぶゲームのDLSS・FSR対応を並べてください。RX 9050の価格がほぼ同じならRTX 5050、電力と価格差を優先するならRX 9050という選び方になります。