国内向けSPARKLE製SBP60W-24Gの公称寸法を基に、ケース内の長さ・高さ・厚さと、電源ケーブルや吸気の空間を確認します。

国内向けカードの寸法

CFD販売のSBP60W-24G仕様では、本体寸法は289×120×42mmで、ブラケットは寸法に含まれません。SPARKLEの製品ページは2スロットのブロワー型、TBP 200Wと記載しています。Intelが公表するArc Pro B60のGPU仕様と、各社が作るカードの実寸は別の情報です。ケースに入るかは購入するカードの製品型番で判断します。

寸法 SBP60W-24Gの公称値 確認する場所
長さ 289mm ケースのGPU最大長、前面ファン・ラジエーター
高さ 120mm サイドパネルまでの余裕、補助電源ケーブル
厚さ 42mm 隣接する拡張スロットと他のカード

ケースの「GPU最大長」は、前面のファンや水冷ラジエーターを付けたときに短くなる製品があります。ケースの取扱説明書で、その装備を付けた状態の許容長を確かめます。289mmぎりぎりの仕様なら、配線や前面パーツの実寸も見ます。高さはマザーボード側からサイドパネルへ伸びる寸法です。8ピン補助電源の差し込み位置とケーブルを曲げる余地も必要です。

ブロワー型の冷却経路

ブロワー型はカードのファンで空気を取り込み、クーラー内を通して排気する構造です。ケース内の吸気が不足すれば、カードへ取り込める空気も不足します。前面吸気からカード周辺、背面排気までの経路を作り、ケーブル束で吸気口をふさがない配置にします。B60の標準TBPはIntel公称200Wなので、長時間のAI推論やレンダー用途ではケース側の通気も設計に入れます。

2枚設置する場合、2スロットずつの厚みに加え、ファンの吸気面へ空気が届く間隔が必要です。マザーボードのPCIeスロット間隔を実際に測り、ケースの拡張スロット位置と下段カードの足元の空間を確かめてください。2枚目の下に電源カバーが近いケースでは、ファン側の吸気に余裕があるかも見ます。2枚構成の記事ではLLM用途のソフトウェア条件も説明します。

導入前の三段階

まず購入するカードの品番を確定し、メーカーと代理店の寸法を控えます。次にケースの製品図面からGPUの許容長と拡張スロット配置を確認します。最後に実機で前面ファン、ラジエーター、ストレージケージ、8ピンケーブルの位置を見ます。見積もりではカード本体の289mmだけで判断せず、付ける部品を含めた実際の取り回しを図に書き込むと確実です。

薄型ケースや小型PCでは、ケースの高さ制限、拡張カードの長さ、電源ユニットの形状も確認します。B60の給電に必要な条件は電源と8ピンの記事にまとめました。

図面で見落としやすい場所

ケースメーカーが示すGPU最大長と、カードの公称長289mmを照合します。前面ラジエーターを付ける構成では、その厚さとファンの厚さがカードの空間を使います。マザーボードの端子やストレージケージも近くにあるなら、カードの先端とぶつからないか確認します。

CFDの寸法表は背面ブラケットを含まないカード本体の値です。ケース側の「GPU最大長」がどこからどこまでを測った値かは、ケースの図面や取扱説明書で確認します。寸法の基点が違う製品を数値だけで比べると、搭載可能な余裕を正しく見積もれません。ケース内に同じ長さの既存カードがある場合は、前面の部品との距離も実際に見ておくと判断できます。

高さ120mmについては、サイドパネルまでの距離と8ピンケーブルの出口を見ます。ケーブルを強く折ってパネルへ押し付ける配置は避け、自然に曲げられる空間を残します。厚さ42mmは隣の拡張スロットへ影響します。キャプチャーカードや高速ネットワークカードを併用するなら、B60を入れた後もそれらのカードが挿せるか、マザーボードのスロット配置図に当てはめます。

モニター端子と背面スペース

SBP60W-24GはDisplayPort 2.1を4基備えます。背面へ4本の映像ケーブルを挿す予定なら、壁とPCケースの間にもケーブルを曲げる余地を確保します。デスク下の棚や壁際へ設置するPCでは、カードの内寸だけでなく背面の配線空間も作業性に関わります。ブロワー型の排気口を背面側でふさがない配置にし、吸排気が通る場所へケースを置きます。

2枚構成の幅

2枚のカードを予定するなら、上段と下段のスロットをどちらも使用した状態の図を作ります。上段カードのファン面と下段カードの背面の距離、下段カードと電源カバーの距離が吸気に関わります。マザーボードの下端に接続するUSBやファンのケーブルが下段カードへ当たらないかも、先に見ておくと組み込みがスムーズです。

まとめ

SPARKLE製Arc Pro B60 Blowerの公称寸法は289×120×42mmです。ケースの対応長、高さ、スロット間隔を、前面装備と補助電源ケーブルを付けた状態で照合します。購入前にケースとカードの型番を並べて確認し、吸気経路まで確保しましょう。