Intelは2026年9月24日、Windows向けグラフィックスドライバー「32.0.101.9033」を公開しました。今回の更新点として明記されたのは、発売されたばかりの『CONTROL Resonant』へのGame On対応です。Intel Arc B580などのArc BシリーズとArc Aシリーズ、Core Ultra内蔵Arc GPUが対象になります。

公式リリースノートには同作のfps測定値や、前版からの性能向上率は掲載されていません。対応の発表と実測性能を分けて、今回分かったことを整理します。

32.0.101.9033の公開内容

Intelの配布ページには、バージョン32.0.101.9033、ダウンロードファイル名「gfx_win_101.9033.exe」、容量889.2MBが記載されています。リリースノートの日付は9月24日。Windows Hardware Quality Labsの認証を受けていないNon-WHQL版です。

項目 今回の公表内容
バージョン 32.0.101.9033 Non-WHQL
リリースノートの日付 2026年9月24日
Game On対応タイトル CONTROL Resonant
対象GPUの大枠 Arc Bシリーズ、Arc Aシリーズ、Arc内蔵Core Ultra
配布ファイル gfx_win_101.9033.exe、889.2MB

Game Onは、Intelが新作へのドライバー対応を示す項目です。今回のリリースノートの冒頭には、同作以外の新規Game Onタイトルや、個別ゲームの改善率は並んでいません。スペインのNoticias3Dも新作対応を中心とする更新として取り上げています。

対応するArc製品とWindows

Intelの対象一覧には、デスクトップ向けのArc B580・B570、Arc A770・A750・A580・A380などが含まれます。ノート向けArc Aシリーズや、Core Ultra内蔵Arc GPUも記載されています。Intel Arc A580のような旧世代のAlchemist製品も、今回の更新対象に含まれます。

OSは64ビット版Windows 10 22H2と、リリースノートに列挙されたWindows 11の各バージョンが対象です。Intelの配布ページにはWindows 11 21H2から25H2までが並びます。Intel Arc Pro専用ドライバーについては、同じ配布ページから別のダウンロード先が案内されています。

B580は12GB GDDR6の単体GPUで、Core Ultra内蔵Arc GPUとは電力枠もメモリ構成も異なります。同じドライバーで『CONTROL Resonant』に対応していても、利用できる画質設定やフレームレートは各GPUの性能条件に左右されます。

リリースノートに残る既知の問題

新ドライバーの公開と同時に、Intelは複数の既知の問題を列挙しています。Arc BシリーズとAシリーズの両方で、『Arena Breakout Infinite』は地形細分化を有効にするとアプリがクラッシュする場合があると記載しました。両シリーズではPugetBench for DaVinci Resolve Studioのベンチマーク中に断続的なクラッシュ、PugetBench for Adobe Lightroom Classicの拡張プリセット使用時にクラッシュする問題も残ります。

GPU区分 Intelが記載した例
Arc Bシリーズ・Aシリーズ Arena Breakout Infiniteで地形細分化を有効にした際のクラッシュ
Arc Bシリーズ・Aシリーズ PugetBench for DaVinci Resolve Studioの断続的なクラッシュ
Core Ultraシリーズ3内蔵Arc Mafia: The Old Countryのプレイ中のクラッシュ
Core Ultraシリーズ2内蔵Arc 一部環境でEA SPORTS FC 27がクラッシュ

これらはIntelが把握している条件付きの問題です。9033のリリースノートには「修正済みの問題」の独立した一覧がなく、上記の項目は既知の問題として残っています。『CONTROL Resonant』向けの対応を求める場合と、既知の問題に関係するソフトを使う場合とでは、更新内容の意味が異なります。

汎用ドライバーとメーカー製PC

Intelの配布物は汎用グラフィックスドライバーです。公式配布ページは、PCメーカーが独自に調整したドライバーへ上書きインストールされることを明記しています。メーカー製ノートPCや完成品PCでは、ディスプレイや省電力機能などのカスタマイズを含むドライバーが別途提供される構成です。

Intelは汎用版を、新機能やゲーム対応、問題の解消状況を試すための選択肢として説明しています。企業向けPCではメーカー提供版の利用とサポート窓口も案内しました。自作PCの単体Arcカードとメーカー製ノートPCでは、同じ9033でも更新前のドライバー構成が異なる点が、導入条件の違いになります。

今回の更新の位置付け

32.0.101.9033は、Arc B/AシリーズとCore Ultra内蔵Arc GPUに『CONTROL Resonant』のGame On対応を加えたWindows向けNon-WHQLドライバーです。Intelが示した数値はドライバーの版数やファイルサイズなどで、同作の性能比較値はまだ提示していません。既知のクラッシュ条件もリリースノートに残っています。

ゲーム自体の映像機能やPC要件は、『CONTROL Resonant』のPC版解説にまとめています。Arc B580の性能面はWQHDでのゲーム性能の記事で、今回のドライバー対応とは別の観点から確認できます。