Radeon PRO W7600の国内価格は、ゲーミングGPUと同じ「1fpsあたりの安さ」で測ると高く見えます。2026年10月16日に確認した国内販売ページでは、パソコンSHOPアークが税込153,780円で手配品として掲載し、PC4Uは税込141,280円の掲載を残しつつ品切れ・在庫限り販売終了と表示しています。購入時に効くのは値札だけでなく、調達できる製品、認定済み環境、必要な画面数です。
2026年10月の国内掲載価格
パソコンSHOPアークのW7600掲載は型番100-300000077、税込153,780円で、在庫なし・注文後の手配です。PC4Uの同型番は税込141,280円ですが、品切れと在庫限り販売終了の表示があります。同じカードでも、表示価格とその価格で実際に注文できるかは別の情報です。この記事の参考価格には、手配条件付きで掲載が続くアークの153,780円を採用します。
| 国内掲載先 | W7600の表示価格 | 掲載時の状態 |
|---|---|---|
| パソコンSHOPアーク | 153,780円 | 在庫なし、注文後の手配 |
| PC4U | 141,280円 | 品切れ、在庫限り販売終了 |
PC4UのRadeon PROシリーズ一覧では、下位のW7500が税込96,824円で取り寄せ対象です。アーク掲載のW7600(税込153,780円)とPC4U掲載のW7500(税込96,824円)の差は56,956円です。W7600の供給が限られる時期に、単に古い安値をカードの現行実売価格として扱うと予算を誤ります。構成を発注するなら、型番と見積時の納期まで含めた額が支出額になります。
価格差で得られる性能と機能
AMDのW7600仕様は32 CU、FP32理論ピーク20TFLOPS、GDDR6 8GB、最大288GB/s、TBP 130Wです。W7500は28 CU、FP32ピーク12.2TFLOPS、8GB、TBP 70W。両者ともメモリ容量とDisplayPort 2.1の4端子は同じです。W7600の上乗せ分は、主にGPU処理能力とメモリ帯域幅に払う価格であり、大容量VRAMを買う差額ではありません。
StorageReviewの同条件テストでは、ArcGIS ProのMontreal表示でW7600が平均129.84fps、W7500が87.61fps。Philly表示も123.02fps対90.32fpsでした。表示処理の負荷が増す設計データでW7600を選ぶ理由が確認できます。W7500の性能で足りる図面中心の作業なら、同じ8GBと4画面出力をより低いカード電力と価格で得られます。
民生用GPUとの価格比較の軸
W7600の価格を一般向けRadeon RX 7600と並べる際は、用途の差を数値に戻して考えます。両者はRDNA 3、32 CU、8GBという主要仕様が近い一方、W7600はAMD Software: PRO Editionと業務用アプリの認定構成を選べます。SOLIDWORKSの認定一覧にはW7600搭載のDell Precision 3660が掲載され、OSとドライバーの組み合わせも示されています。認定が必要な職場では、カード本体の計算量以外に調達する価値があります。
動画編集だけが目的なら、Puget Systemsの実測も合わせて判断できます。同社のDaVinci ResolveではW7600のGPU効果スコアが63、RTX A2000が58でした。Premiere Proでは両者が近い結果です。制作ソフトにより価値の出る工程は違うため、「プロ向け」という名前だけで割高・割安を決めるより、処理する素材とソフトを先に定めた方が予算に合います。
見積時に分ける費用
W7600の消費電力は130Wで、6ピン補助電源が1本必要です。AMDの現行製品ページは最低500W電源を推奨します。電源を買い替える構成では、カード代にその費用が加わります。W7500は70Wで補助電源を使わないため、既存PCに6ピンケーブルがなければ、W7600では電源交換の費用も生じます。ケース側もW7600の全高・241mm・1スロットという寸法を満たす必要があります。
国内で業務用カードを使う場合、販売経路と保証窓口も支出の一部です。アークの型番100-300000077はAMD純正仕様のW7600を示します。並行輸入の安い出品を比較するときは、メーカー保証と国内代理店サポートの条件を商品ページで確認してから総額を比べると、職場の調達条件を満たせます。この記事で挙げた2店舗の在庫表示は2026年10月16日の掲載状態です。
まとめ
W7600の参考価格はアーク掲載の税込153,780円。W7500よりGPU処理力が必要なCAD表示や、認定済みワークステーション構成に予算を割くカードです。選定を進めるならW7600とRX 7600の違いで仕事用とゲーム用の前提を整理し、既存機を更新するならW6600との比較で買い替えの幅を確認できます。
