中古で予算を組むと、旧世代上位のGeForce RTX 3070と新世代中位のGeForce RTX 4060がよく候補に並びます。描画力は3070、機能と省電力は4060と、素直に上下がつきません。結論を先に言うと、生の性能とWQHDなら3070、DLSS 3と省電力なら4060、という住み分けです。この記事では両者を4点で比較し、どちらを選ぶべきか判定します。読み終えれば、自分の用途に合うのはどちらか決められます。

スペックの比較

主要スペックを並べます。

項目 RTX 3070 RTX 4060
世代 Ampere(2020) Ada Lovelace(2023)
CUDAコア 5,888基 3,072基
VRAM 8GB GDDR6 8GB GDDR6
消費電力 220W 115W
DLSS 3 フレーム生成 非対応 対応
AV1エンコード 非対応 対応

コア数は3070が倍近く多い一方、4060は世代が新しく1基あたりの効率が高いです。VRAMは両者とも8GBで同じ。消費電力は4060が115Wと、3070の半分近くに抑えられています。

性能差の実際

PassMark G3D Markは、RTX 3070が22095、RTX 4060が19495。差は約13%で、旧世代上位の3070が生の描画力では上回ります。WQHDのフレームレートでは3070が一歩リードします。

ただし4060はDLSS 3のフレーム生成に対応するため、対応タイトルでは実効フレームレートが逆転する場面もあります。素の描画力の13%差を、世代機能でどこまで埋めるかがポイントです。

機能と省電力の差

4060の武器は機能と省電力です。DLSS 3のフレーム生成、AV1ハードウェアエンコード、そして115Wの低消費電力。いずれも3070にはない新世代の強みです。特に消費電力は220Wと115Wで倍近い差があり、電気代・発熱・電源への負担すべてで4060が有利です。

小型PCを組む、電気代を抑える、動画配信でAV1を使う、といった用途では4060が向きます。省電力の差は、長く使うほどじわじわ効いてきます。

VRAMは同じ8GB

見落とせないのが、両者ともVRAMが8GBという点です。どちらを選んでも、最新の重量級をWQHD最高設定で遊ぶには容量が足りません。VRAMの余裕を求めるなら、12GB以上の上位モデルを検討すべきです。8GBの限界は8GB問題の記事で詳しく解説しています。

どちらを選ぶべきか

  • 生の性能・WQHD重視/中古で安い:RTX 3070。13%速く、中古2〜3万円。
  • 省電力・小型PC・DLSS 3・AV1:RTX 4060。機能と115Wが効く。
  • 新品保証が欲しい:RTX 4060。3070は中古のみ。

2026年の価格では、3070は中古2〜3万円、4060は新品が高騰気味です。価格を含めると、安く描画力を得たいなら中古3070に分があります。

中古と新品という軸で考える

この2枚の比較は、実は「中古の3070 対 新品の4060」という軸でもあります。性能や機能だけでなく、買い方そのものが違います。

3070は生産終了で中古のみ、2〜3万円で手に入りますが、前オーナーの使用状況が見えないリスクを負います。保証も短いか付きません。一方の4060は新品で買え、メーカー保証が付き、初期不良の心配も小さいです。ただし2026年は新品価格が高騰気味で、割高感があります。

「安さとリスクを取る3070」か「安心と省電力を取る4060」か、という選び方です。長く安心して使いたい、初めての自作で失敗したくない、という人は新品の4060が向きます。多少のリスクを承知で描画力を安く得たい人は、中古の3070が候補になります。同じ8GBのVRAMという制約は共通なので、そこは割り切ったうえでの判断です。

まとめ|性能の3070、機能と省電力の4060

RTX 3070とRTX 4060は、生の描画力で3070、機能と省電力で4060という関係です。VRAMは両者8GBで同じなので、決め手はDLSS 3・AV1・消費電力を取るか、13%の性能差と中古の安さを取るかです。WQHDで少しでも速くを求めるなら3070、省電力で新機能をというなら4060が向きます。

上位世代との比較はRTX 4070との比較記事、購入判断は今買うべきかの記事でどうぞ。