RTX 3080 Tiのケースサイズ|285mm・2スロットを確認

GeForce RTX 3080 Tiを購入・載せ替えする際は、GPU名だけでケースに入ると判断できません。NVIDIAのFounders Edition(FE)は長さ285mm、幅112mm、2スロットですが、市販のAIBカードはクーラーと基板設計が異なります。この記事ではFEの数値を出発点に、実際に照合する項目を整理します。

Founders Editionの寸法

NVIDIA公式仕様では、RTX 3080 Ti FEの長さは285mm、幅は112mm、占有は2スロットです。この数値はケース側の「GPU最大長」と比べる最初の基準になります。FEは350Wのグラフィックス電力を持ち、補助電源の接続空間と排熱経路も同時に見ます。

確認項目 FEの基準 購入する市販カードでの確認
長さ 285mm 型番ごとの全長とケースのGPU最大長
幅・高さ 112mm サイドパネル、ケーブル、CPUクーラーとの余白
厚み 2スロット 実占有スロット数と隣接PCIeスロット
電力 350W ケーブルの取り回しと吸排気への影響

メーカー公式は、カード仕様がアドインボードメーカーによって変わると明記しています。販売ページの「RTX 3080 Ti対応」という表記だけで済ませず、候補カードの型番からメーカー仕様書を開いてください。独立したTom’s HardwareのFEレビューも、測定対象がFEであることを示しており、別の市販カードの寸法や温度へそのまま広げられません。

ケース側の照合手順

最初にケースの製品ページまたは説明書で、GPU最大長を確認します。この最大長は前面ファンだけを付けた条件、前面ラジエーターを付けた条件などで変わることがあります。285mmぴったりの空間は組み込みや配線が難しくなるため、端子側と前面側の両方に余白を残します。

次に、市販カードの高さと厚みを見ます。厚いカードでは、下側のPCIeスロット、キャプチャーカード、底面ファンが使えなくなる場合があります。高さはサイドパネルへの干渉だけでなく、補助電源ケーブルを曲げる場所にも影響します。無理に強く曲げたケーブルや、パネルで押されたコネクターのまま使い続けません。

前面にラジエーターや大型ファンを搭載する構成では、ケース公称の最大GPU長からその厚みを引いた実効長で判断します。縦置きブラケットを使う場合は、ブラケットの対応厚、ライザーケーブル、ガラス面との距離も別に確認します。設置方向を変えれば必ず冷える、あるいは必ず入る、という結論にはなりません。

排熱と配線の余白

ケース寸法が合っても、熱を逃がせなければ安定した構成にはなりません。前面・底面から吸気し、背面・上面へ排気する流れを、ケースのファン搭載可能位置で組み立てます。GPUの直下にケーブルを密集させると、作業性と空気の流れを悪くします。

RTX 3080 Ti FEには、PCIe 8ピン2本から12ピンへ変換するアダプターが付属します。接続方式と電源ケーブルの本数は公式ユーザーガイドで確認できます。市販カードは8ピンの本数や端子位置が異なるため、FE用の図を市販カードの配線図として使わないでください。

購入前のチェックリスト

  • ケース仕様を、前面ラジエーター搭載時の条件まで読む
  • 候補カードの正確な型番で長さ、高さ、厚み、端子位置を確認する
  • 空きPCIeスロットとサイドパネルまでの距離を確認する
  • 電源ケーブルを無理なく挿し、曲げられる余白を確保する
  • 吸気口、排気口、フィルター清掃の経路を残す

よくある質問

285mm対応のケースならどのRTX 3080 Tiも入りますか

入りません。285mmはFEの寸法です。市販カードは長さも厚みも異なるため、候補型番の公式仕様とケース仕様を照合します。

2スロット表記なら隣のスロットは使えますか

FEの基準は2スロットです。市販カードの実占有幅、バックプレート、PCIeスロット位置で判断してください。

まとめ

RTX 3080 Tiのケース選びでは、FEの285mm・112mm・2スロットを基準にしつつ、市販カードの型番固有の寸法へ必ず置き換えます。収まるかを確認した後は、補助電源の解説温度・冷却の解説も読み、配線と排熱まで一続きで設計してください。