NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPERは、マザーボードのPCIeスロットから受け取る電力だけでは動きません。代表的なカードは電源ユニットから8ピンPCIe補助電源を1本接続します。手元の電源に必要なケーブルがあるか、CPU用端子と取り違えないか、カードごとの仕様表で確かめてから組み込みましょう。

結論として、MSI GAMING X、MSI AERO ITX OC、ASUS TUF GAMINGのGTX 1660 SUPERは8ピン1本です。同じGPU名でも製品ごとに端子位置、カード長、クーラー、映像出力は異なります。中古品や別メーカーのカードを選ぶ際は、「GTX 1660 SUPERなら8ピン」と記憶だけで配線せず、購入する正確な型番の公式仕様を確認してください。

8ピン端子の仕様

MSI GAMING Xの公式仕様は、消費電力125W、Power connectors 8-pin×1、推奨PSU 450Wを示しています。短い基板を使うMSI AERO ITX OCも8ピン×1、推奨450Wです。ASUS TUF-GTX1660S-O6G-GAMINGも8ピン×1を案内しています。

カード例 補助電源 推奨PSU 公称消費電力
MSI GTX 1660 SUPER GAMING X 8ピン×1 450W 125W
MSI GTX 1660 SUPER AERO ITX OC 8ピン×1 450W 125W
ASUS TUF-GTX1660S-O6G-GAMING 8ピン×1 450W 製品仕様を確認

電源ユニット側では、6ピンと2ピンが分かれた「6+2ピンPCIe」ケーブルを8ピンとして使う構成が一般的です。ケーブルのコネクターへPCI-E、PCIe、VGAなどの表示があるか確認します。カード側の8ピン端子へは、PCIe用として用意された6+2ピンを組み合わせて接続します。

PCIe用ケーブルの確認

電源ユニットには、GPU用のPCIeケーブルのほかに、CPU補助電源用のEPSケーブルが入っています。どちらも8ピンに見える製品がありますが、ピン配置と用途が異なります。差し込みにくい端子を力で押し込まず、電源ユニットとマザーボードの説明書、ケーブルの印字を確認してください。

接続先 使うケーブル 確認する表示
GTX 1660 SUPERのカード側 PCIe用6+2ピン PCI-E、PCIe、VGAなど
マザーボードのCPU補助電源側 CPU用4+4ピン CPU、EPS、ATX12Vなど
マザーボードの主電源側 24ピンATX ATX、MBなど

モジュラー式電源では、電源本体側の端子も製品ごとに配置が異なります。他社製電源のモジュラーケーブルを流用すると、コネクター形状が合っても配線が一致しない場合があります。交換用ケーブルは、電源ユニットのメーカーと型番に対応した純正品または明記された互換品を選びます。

補助電源が不足している古い電源へ、SATAやペリフェラル4ピンから変換してつなぐ方法は、配線の状態と電源側の設計を確認しにくくします。GTX 1660 SUPERを長く使う構成なら、必要なPCIeケーブルを標準で備えた電源ユニットを選ぶと、接続状態を管理しやすくなります。

接続前の手順

配線はPCの電源を切り、電源ユニット背面のスイッチをオフにしてから作業します。コンセントを外し、ケースの金属部分に触れて静電気を逃がしたうえで、カードをPCIe x16スロットへまっすぐ差し込みます。ケース側の固定ねじでカードを支え、最後にPCIe 6+2ピンを8ピンとして奥まで差し込みます。

接続後は次を確認してください。

  1. 6ピンと2ピンが隙間なく合わさっている
  2. コネクターのロックがカード側の爪へ掛かっている
  3. ケーブルがファンへ触れず、強く折れ曲がっていない
  4. ケースのサイドパネルがコネクターやケーブルを圧迫していない
  5. 電源ユニット側にも正しいPCIe端子へ接続している

起動後に映像が出ない場合は、まずモニターケーブルがマザーボードではなくグラフィックカード側へつながっているかを確認します。次に、カードの差し込み、8ピンのロック、電源ユニットのスイッチ、モニターの入力を順に見ます。原因を切り分ける間は、ケーブルを抜き差しする前に必ず電源を切ってください。

型番別の確認とケース空間

8ピン端子が1本という点は共通でも、端子の位置はカードごとに違います。カード上面に端子がある製品では、コネクターとケーブルを曲げるための高さが必要です。小型ケースへ入れる場合はカード長だけでなく、カード高さ、厚み、電源ケーブルの逃げまで確認します。

MSI AERO ITX OCは179×127×42mm、MSI GAMING Xは247×127×46mmです。両方とも8ピン1本ですが、ケースへ必要な空間は同じではありません。ケース互換を具体的に確認する方法は、クラスタ内の「GTX 1660 SUPERのケースサイズ」を参照してください。電源容量の見積もりは「GTX 1660 SUPERの電源容量」で扱います。

GPUの在庫や実売は、同じ型番でも日々変わります。関連記事の「アプライドが追加値上げを告知」を確認しつつ、補助電源とケース互換まで満たすカードを、保証を含む総額で比べましょう。

記事画像にはNVIDIA公式のGeForce素材を使用しています。

まとめ

GTX 1660 SUPERのMSI・ASUS代表カードは、8ピンPCIe補助電源1本を使います。接続時はPCIe用6+2ピンケーブルを選び、CPU用EPSケーブルと混同しないことが基本です。実際に購入するカードの型番、端子位置、ケース内の配線空間まで確認すると、組み込み後の手戻りを減らせます。

次は、電源ユニットの容量と部品構成を確認するなら「GTX 1660 SUPERの電源容量」、カードの寸法とケースの対応長を確認するなら「GTX 1660 SUPERのケースサイズ」へ進んでください。