NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPERとNVIDIA GeForce GTX 1660は、同じTuring世代、同じ1,408基のCUDAコア、同じ6GB容量に見えるため、何が違うのか分かりにくい組み合わせです。結論から言うと、最も大きな差はメモリーです。GTX 1660 SUPERはGDDR6へ変わり、帯域幅が大きく広がりました。中古価格が近いなら、ゲーム性能に余裕を作りやすいSUPERを軸に比較できます。
ただし、GTX 1660 SUPERというGPU名だけで購入を決めると、カード長、冷却、補助電源、保証の差を見落とします。この記事ではGPU本体の仕様差と、実売を比べるときに型番まで確認する理由を整理します。
基本仕様の違い
NVIDIAの比較ページでは、両モデルのCUDAコア数、基準クロック、ブーストクロックは同じ1,408基、1,530MHz、1,785MHzです。VRAM容量も6GB、メモリーバス幅も192bitで変わりません。GTX 1660 SUPERは14GbpsのGDDR6、GTX 1660は8GbpsのGDDR5を使う点が明確な違いです。
| 項目 | GTX 1660 SUPER | GTX 1660 |
|---|---|---|
| CUDAコア | 1,408基 | 1,408基 |
| 基準クロック | 1,530MHz | 1,530MHz |
| ブーストクロック | 1,785MHz | 1,785MHz |
| VRAM容量 | 6GB | 6GB |
| メモリー種類 | GDDR6 | GDDR5 |
| メモリー速度 | 14Gbps | 8Gbps |
| メモリー帯域幅 | 336GB/s | 192GB/s |
| 専用RT・Tensorコア | なし | なし |
NVIDIAの発表では、SUPERの336GB/sは通常版の192GB/sより75%広い帯域幅です。GPUの演算器が同じでも、テクスチャやフレームバッファーを読み書きする経路が太くなると、帯域を使いやすいゲームではfpsに差が出ます。一方、CPU負荷が高いゲームや帯域が性能を制限しない場面では、差が小さくなることもあります。
発売時ベンチマークの差
TechSpotの独立レビューは、17ゲームのフルHD測定でGTX 1660 SUPERが通常版GTX 1660より平均10%高いと報告しました。タイトル別では差に幅があり、ほぼ変わらないゲームもあれば、18〜25%の差が出たゲームもあります。NVIDIAが発売時に案内した「最大20%」という値は、全ゲームの平均ではなく、特定のテスト条件で得られた上限値として読むのが適切です。
このレビューは2019年のCPU、ドライバー、ゲームで測定された結果です。現在の新作のfpsを予言する資料にはなりませんが、同じ演算構成でもメモリー帯域の変更がゲーム性能へ影響した事実を確認できます。2026年に中古カードを比べる際も、「SUPERなら必ず10%速い」と固定せず、自分が遊ぶゲームに近い条件のレビューを確認してください。
フルHDで60fpsを目標にするなら、その差が画質設定を一段上げる余地や、混雑した場面の最低fpsの余裕につながります。高リフレッシュレートを狙う対戦ゲームではCPUが先に上限になるため、GPUの差だけで表示fpsが同じ幅だけ開くわけではありません。
画質設定と6GB VRAM
両モデルともVRAMは6GBです。SUPERのGDDR6化はメモリーを転送する速さを高めますが、保持できるテクスチャやジオメトリーの量を増やす機能ではありません。VRAM不足が起きるゲームでは、GTX 1660 SUPERでも通常版と同じようにテクスチャ品質、レイトレーシング用データ、モッドの容量を調整する必要があります。
フルHDでの設定は、次の順に見直すと画質を保ちやすくなります。
- レイトレーシングをオフにして通常描画を基準にする
- 影、反射、ボリュームフォグを最高から高へ下げる
- VRAM表示を見ながらテクスチャ品質を選ぶ
- 必要ならゲーム側のアップスケーリングをQualityから試す
GTX 16シリーズには専用RT・Tensorコアがありません。レイトレーシングを使うゲームやAIを使う描画機能を優先するなら、単純なSUPERと通常版の比較に留めず、RTX 2060などRTコアを備えた中古候補も並べる価値があります。機能と性能の差は「GTX 1660 SUPERとRTX 2060を比較」で詳しく扱います。
中古価格を比べる基準
中古市場では、SUPERの方が新しいメモリー構成を持つため、同じ状態・同じ保証条件で通常版との価格差が小さい場合に候補にしやすいカードです。価格差だけでなく、販売店の保証期間、付属品、映像出力、補助電源、冷却ファンの状態を同じ表に並べます。小型1ファンカードと大型2ファンカードは、同じGPUでも騒音、温度、ケース互換が異なります。
購入候補が二枚に絞れたら、次の項目を販売ページで確認してください。
| 確認項目 | 比較する理由 |
|---|---|
| 正確な型番 | カード長、厚さ、端子を特定するため |
| 保証と返品条件 | 中古の不具合対応を比べるため |
| 補助電源 | 電源ユニットの空きケーブルを確かめるため |
| 映像出力 | 手持ちモニターへ接続できるか判断するため |
| 販売状態 | 新品、未使用品、中古、訳あり品を分けるため |
現在はGPU価格の変化も続いています。値札の背景を読む際は、関連記事の「アプライドが追加値上げを告知」も確認し、海外価格や別仕様の製品を同じ相場として混ぜないようにしましょう。
記事画像にはNVIDIA公式のGeForce素材を使用しています。
まとめ
GTX 1660 SUPERとGTX 1660はCUDAコア数、クロック、6GB容量、192bitバス幅が同じです。SUPERは14Gbps GDDR6へ変わり、帯域幅が336GB/sへ広がりました。発売時の独立テストでは、フルHDの17ゲーム平均で通常版より10%高い結果が出ています。
中古で選ぶなら、同じ状態と保証条件で価格差を比べ、差が小さければSUPERを優先しやすいでしょう。次はゲーム設定を決めたい方は「GTX 1660 SUPERのゲーム性能」、電源と組み込み条件を確かめたい方は「GTX 1660 SUPERの電源容量」と「ケースサイズ」を確認してください。
