美しい光の表現で人気のレイトレーシングを、GeForce RTX 4070 SUPERでどこまで楽しめるのか。結論を先に言うと、WQHDのレイトレは快適、4Kも射程に入る、が答えです。この記事では第3世代RTコアの実力、DLSS 3フレーム生成との組み合わせ、そして重いタイトルでの設定の考え方を解説します。読み終えれば、レイトレを有効にして遊べるか判断できます。
RTX 4070 SUPERのRTコアとDLSS
RTX 4070 SUPERはAda Lovelace世代の第3世代RTコアを積みます。NVIDIAのレイトレは専用のRTコアで処理するため、同価格帯でも高いレイトレ性能を発揮します。7,168基のCUDAコアと合わせ、レイトレを有効にしても十分なフレームレートを保てる土台があります。
ここに効くのがDLSSです。DLSS Super Resolutionで内部解像度を下げて描き、DLSS 3のフレーム生成で表示フレームレートを底上げすれば、重いレイトレ描画も快適なフレームレートに乗せられます。素の描画力とDLSSの合わせ技で、レイトレを実用域にするのがこの世代の設計です。
WQHDのレイトレは快適
WQHD(2560×1440)でレイトレを有効にしても、4070 SUPERなら快適なフレームレートを保てます。素の描画力が高く、12GBのVRAMもレイトレ時の容量に余裕を持たせます。サイバーパンク2077のような重量級でも、DLSSを併用すればWQHDでレイトレを楽しめます。ミドルハイらしく、レイトレを日常的に効かせて遊べるカードです。
4Kのレイトレも射程
4K(3840×2160)のレイトレも射程に入ります。4Kでレイトレを最高設定にすると描画は一気に重くなりますが、DLSS Super Resolutionを積極的に使い、フレーム生成を併用すれば、実用フレームレートに近づけられます。4Kレイトレを常用するには工夫が要りますが、時々挑戦する分には十分にこなせます。性能全体はWQHD・4K性能の記事で確認できます。
前世代からの進化と競合
無印4070に対しては、SUPERの高い描画力ぶんレイトレも余裕があります。競合のRadeon RX 9070 XTもRDNA 4でレイトレを大きく伸ばしましたが、最も重いレイトレでは依然NVIDIAの専用RTコアが有利です。レイトレを重視するなら、4070 SUPERは頼れる選択肢です。競合との比較はRX 9070 XTとの比較記事にまとめました。
パストレーシングは工夫が要る
最も重いパストレーシング(フルレイトレ)は、4070 SUPERでも工夫が要ります。サイバーパンク2077のオーバードライブのような最重量級のレイトレは、DLSSをフルに使ってもWQHDで快適域を保つのがやっとです。4Kのパストレーシングは、このクラスには荷が重いのが実際です。通常のレイトレなら快適に楽しめるので、パストレーシングは割り切って、DLSSを最大限に活用するのが現実的な運用になります。
なお、後継のRTX 50シリーズはDLSS 4のマルチフレーム生成に対応し、パストレーシングのような最重量級でもフレームレートをさらに稼げます。4070 SUPERが対応するのはDLSS 3までで、フレーム生成は1枚挿入にとどまります。最新の最重量級レイトレを極めたいなら、DLSS 4対応の新世代も視野に入ります。ただし通常のレイトレなら、DLSS 3でも十分に快適です。今あるタイトルを美しく楽しむ用途なら、4070 SUPERのレイトレ性能で不足を感じる場面は少ないでしょう。
まとめ|WQHDのレイトレは快適、4Kも射程
RTX 4070 SUPERのレイトレーシングは、第3世代RTコアとDLSS 3フレーム生成で、WQHDでは快適、4Kも射程に入ります。重いパストレーシングは工夫が要るものの、通常のレイトレなら日常的に効かせて遊べます。レイトレを重視するミドルハイとして、完成度の高いカードです。DLSSを上手に使うのが、快適なレイトレ運用の鍵になります。
性能全体はWQHD・4K性能の記事、競合との比較はRX 9070 XTとの比較記事でどうぞ。
