RTX 4070を調べると必ず出てくるのが、無印とGeForce RTX 4070 SUPER、どちらを選ぶべきかという悩みです。名前は似ていますが、中身のコア数が違い、性能にも価格にも差があります。結論を先に言うと、性能なら4070 SUPER、消費電力と価格の手頃さなら無印4070、という住み分けです。この記事では両者をスペック・性能・消費電力・価格の4点で比較し、どちらを選ぶべきか判定します。読み終えれば、自分の予算と用途に合うのはどちらか決められます。
2つのモデルが存在する経緯
NVIDIAは2023年4月にGeForce RTX 4070を発売し、約9か月後の2024年1月に4070 SUPERを追加しました。SUPERは同じAda Lovelace世代の強化版で、価格を据え置きつつ性能を引き上げるリフレッシュモデルです。無印が併売される形になり、2つのRTX 4070が店頭に並ぶことになりました。
スペックの比較
主要スペックを並べます。
| 項目 | RTX 4070 | RTX 4070 SUPER |
|---|---|---|
| CUDAコア | 5,888基 | 7,168基 |
| ブーストクロック | 2.48GHz | 2.48GHz |
| VRAM | 12GB GDDR6X | 12GB GDDR6X |
| メモリバス | 192bit | 192bit |
| 消費電力 | 200W | 220W |
| 推奨電源 | 650W | 700W |
最大の違いはCUDAコアで、SUPERは無印より約22%多い7,168基を積みます。VRAMは両者とも12GB GDDR6Xで同じです。コアが増えたぶん消費電力は20W上がり、推奨電源も一段上がっています。
性能差の実際
PassMark G3D Markは、無印4070が26877、4070 SUPERが29941。差は約11%です。コアの増加ぶん(22%)ほどスコアは開きませんが、WQHDでのフレームレートは体感できるレベルで違います。特に4Kに挑む場面や、レイトレーシングを有効にした重い描画では、SUPERの余力が効いてきます。
どちらもDLSS 3のフレーム生成に対応するので、機能面の差はありません。純粋に描画力の差が11%、という関係です。レイトレの効き方はレイトレーシング性能の記事で解説しています。
消費電力と価格の観点
無印4070の利点は消費電力と価格です。200Wと220Wの差は小さいものの、無印の方が電源やケースの制約が緩く、発熱も控えめです。価格も本来は無印の方が安く設定されています。
ただし2026年はメモリ逼迫で相場が乱れています。新品はどちらも品薄で高騰し、中古では両者の価格が接近する場面もあります。性能差11%を価格差が上回るなら無印、価格が近いならSUPER、という単純な判断になります。相場の全体像はコスパ検証の記事にまとめました。
どちらを選ぶべきか
- 性能を優先/4KやレイトレをWQHDで狙う:4070 SUPER。11%の差と余力が効く。
- 消費電力・価格を優先/WQHD中心:無印4070。手頃さと省電力で十分。
- 価格が同等:4070 SUPER。同じ値段なら速い方が得。
WQHDのゲームが主目的なら、無印4070でも実用上の不足はありません。SUPERは「もう一段の余裕」を買う選択です。無印の実力そのものはWQHD性能の記事で確認できます。
まとめ|速さのSUPER、手頃さの無印
RTX 4070と4070 SUPERは、CUDAコア22%増でPassMark11%差という関係です。性能とレイトレの余力なら4070 SUPER、消費電力と価格の手頃さなら無印4070が向きます。VRAMは両者12GBで同じなので、決め手は性能差11%を価格差がどう覆すかです。2026年の相場では価格が乱れているので、値札の比較が欠かせません。
後継のGeForce RTX 5070も含めて考えるならRTX 5070との比較記事、購入判断は今買うべきかの記事へどうぞ。
