BlenderでRTX PRO 4500 Blackwellを使うと、旧世代からどの程度速くなるのでしょうか。Puget SystemsのBlender 4.5テストでは、Cyclesの測定でRTX 4500 Ada Generationより約50%高いスコアでした。これは実機で測った同社の条件における差です。32GB VRAMを使えることは別の利点で、レンダリング対象がGPUメモリに収まるかどうかに効きます。
Cycles実測の読み方
Puget SystemsはBlender 4.5でRTX PRO Blackwellと旧Ada世代を同じ制作系テストの中で比較しました。RTX PRO 4500 BlackwellのCyclesスコアはRTX 4500 Ada比で約50%高い結果です。上位のRTX PRO 5000 Blackwellも同程度の世代改善、下位のRTX PRO 4000 Blackwellは約40%と報告しています。
| テスト | RTX PRO 4500 Blackwellの結果 |
|---|---|
| Blender 4.5 Cycles | RTX 4500 Ada比で約50%高いスコア |
| V-Ray GPU | RTX 4500 Ada比で約73%高いスコア |
| OctaneBench 2025.2 | RTX 4500 Ada比で約43%高いスコア |
三つの比率は同じGPUを使っても異なります。V-Ray GPUの73%はCyclesの50%より23ポイント高く、OctaneBenchの43%は7ポイント低い結果です。Pugetが同じ記事で測った三種類のテストを並べると、RTX PRO 4500の世代差もレンダラーごとに変わると分かります。レンダーエンジンやシーン、演算の構成ごとにスコア差が変わります。処理時間にはファイル読み込みやCPU側の準備も含まれます。
OptiXとGPU描画
BlenderのCycles GPUレンダリング資料はNVIDIA GPUでCUDAやOptiXを使う構成を案内しています。BlackwellのRTX PRO 4500は第4世代RTコアを持ち、GPUを使うパストレーシング処理に対応します。CPUレンダリングとの比較やCUDAとOptiXの比較では、利用するデバイスとバックエンドが測定条件になります。
Pugetのベンチマークを自分のシーンへ外挿する際、ポリゴン数だけでは十分ではありません。テクスチャ、マテリアル、ボリューム、レンダー解像度、サンプル数、ノイズ除去の設定も負荷を変えます。GPUの実測差は、同じ条件の二つのカードを比べて初めて意味を持ちます。RTX PRO 4500の公式値51TFLOPSもピークの単精度演算値で、Cyclesのスコアと直接一致しません。
32GB VRAMが効く場面
NVIDIAの製品仕様は32GB ECC対応GDDR7と896GB/秒の帯域幅を記載します。CyclesはシーンのデータをGPUへ置いて描画します。高解像度テクスチャ、大量のジオメトリ、複雑なマテリアルが重なると、必要VRAMが増えます。32GBは24GBのRTX PRO 4000より8GB大きい作業領域です。
Blenderの資料は、GPUメモリが満杯になった場合にシステムメモリの利用を試みる仕組みも説明しています。システムメモリへ逃がせることと、GPU内で完結することは処理条件が異なります。データ転送が増えるほど、GPUの高速なGDDR7だけを使う場合とは速度が変わります。32GBの利点はレンダリングの理論速度そのものより、容量が境界になるシーンをGPU内へ残せる余地にあります。
旧世代と下位モデルとの距離
RTX 4500 Adaは24GB、RTX PRO 4500 Blackwellは32GBで、世代に加えて容量も増えています。Pugetの約50%は、Blackwellアーキテクチャ、コア構成、メモリ帯域などを含む完成品同士の比較です。各要素が何%寄与したかを示す分解実験ではありません。
RTX PRO 4000 Blackwellは24GBと145Wで、4500よりカードが短い1スロット設計です。両者でシーンが24GBに収まるなら実測レンダリング速度と価格が主な差になります。シーンが24GBを超え32GB以下なら、4500に容量面の余裕があります。GPUを複数枚使う構成ではカードの厚みと電源も関係します。
Blender用途の結論
RTX PRO 4500 Blackwellは、PugetのBlender 4.5 Cyclesテストで旧RTX 4500 Adaより約50%高いスコアを出しました。32GB ECC VRAMは大きなシーンをGPU内に置く余地を増やし、200Wの電力枠で動きます。容量や価格を含むRTX PRO 4000との比較と、国内販売価格の記事を合わせると、実測性能と導入費用の関係が見えます。
