AMD Radeon RX 6400には、高さ約69mmのLow Profile製品があります。ただし、Low Profileという表示だけではケースへ収まると断定できません。1スロット製品は厚さ約18mmですが、同じGPUでも2スロット製品は約36mmあり、カード長も150〜182mmまで異なります。

省スペースPCへ搭載するなら、高さ、長さ、厚さ、ブラケット、映像端子の5点を製品型番ごとに確認します。短いカードでもフルハイト専用ならLow Profileケースには付きません。2スロットクーラーを備えたLow Profile製品は、隣のスロットやドライブまで空間を使います。

記事画像にはAMD公式のRadeon RX 6400製品素材を使用しています。

Low Profile製品の寸法比較

各メーカーが公開するカード本体の寸法を並べると、同じRX 6400でも必要な空間が分かれます。表記順はメーカーによって異なるため、ここでは長さ×高さ×厚さへそろえました。

製品 カード寸法 占有幅 Low Profileブラケット
ASRock RX6400 LP 4G 150×68.9×18mm 1スロット 対応、フルハイト用も付属
PowerColor RX 6400 4GB GDDR6 155×120×18mm(ブラケット込み) 1スロット 対応
玄人志向 RD-RX6400-E4GB/LP 152×69×18mm 1スロット 対応
GIGABYTE RX 6400 D6 LOW PROFILE 4G 182×69×36mm 2スロット 対応

ASRockの公式仕様は150×68.9×18mm、1スロットと明記しています。GIGABYTEの公式仕様は182×69×36mmで、長さが32mm増え、厚さも約2倍です。PowerColorの製品ページはブラケット込みの寸法を155×120×18mm、占有幅を1スロットと案内しています。

PC Watchが検証した玄人志向モデルは152×69×18mmで、ブラケット部を除いて1スロットに収まります。製品名にRX 6400と書かれていても、寸法はGPU共通仕様ではありません。購入ページの型番とメーカー仕様を一致させてください。

高さとブラケットの確認

Low Profileカード本体の基板高さは約69mmですが、ケース背面へ固定する金属ブラケットにはLow Profile用とフルハイト用があります。ブラケットはカードを支え、映像端子をケース外へ出す部品です。カード本体が低くてもフルハイトブラケットしかなければ、スリムケースの開口部へ固定できません。

同梱するブラケットは販売形態ごとに異なります。中古では交換用ブラケットが紛失しやすいため、写真で短いブラケット、固定ねじ、端子の配置まで確認します。汎用ブラケットは製品ごとに穴位置が異なり、純正部品を選ぶと確実です。

Low Profileブラケットへ交換するときは、HDMIとDisplayPortを囲むねじを外し、基板へ力を掛けずに付け替えます。端子の片方が別の小型ブラケットへ分離される古いGPUもありますが、RX 6400の主要なLP製品は1枚のブラケットに2端子を配置する設計です。

長さの測定位置

カード長の比較対象は、ケース背面のブラケット内側からカード先端までの空間です。サイドパネルを開け、PCIeスロットと同じ高さでケース内部を測ってください。150mmのカードには、挿入時の角度やケーブルの逃げを含めて5〜10mm程度の作業余地も見込みます。

干渉しやすいのは次の部品です。

  • 3.5インチドライブケージとSATAケーブル
  • フロントUSBや電源スイッチの内部コネクター
  • CPUクーラーのヒートパイプやファンクリップ
  • 独自形状の電源ユニットとPCIeライザー
  • ケース前面の吸気ファンや補強板

GIGABYTEの182mmモデルは冷却面積を確保しやすい一方、奥行きの短い業務用SFFではドライブケージへ届くことがあります。ASRockなどの150mm前後の1スロット品は空間を確保しやすいものの、ケースの換気条件によってファン音や温度が変わります。

厚さと占有スロット

1スロットの目安は約18〜20mm、2スロットは約36〜40mmです。PCの背面に空きブラケットが1本しかなくても、カードのクーラーが内側へ張り出すことがあります。マザーボード上で隣にWi-Fiカード、キャプチャーカード、SATAコネクターがある場合は、実寸でクリアランスを見ます。

2スロット製品は大型ヒートシンクとファンを使え、低い回転数でも熱を逃がしやすい設計です。一方、1スロット製品は拡張性を残しやすく、薄いSFFへ入れられます。RX 6400は53Wの低電力GPUですが、密閉に近い筐体では排熱が滞まります。カード寸法に加え、吸気口がファンの直前にあるか、排気経路をふさいでいないかも確認します。

AMD公式仕様のボード電力は53Wで、補助電源端子はありません。そのため電源ケーブルの曲げ半径は不要ですが、ファンへ既存ケーブルが接触しないよう結束します。取り付け時の給電条件はRX 6400の補助電源なし構成を参照してください。

映像端子とモニター構成

RX 6400の一般的なLow Profile製品はHDMI 2.1系を1基、DisplayPort 1.4系を1基備えます。AMD公式のGPU仕様は最大2画面を示しており、上位カードのような4端子構成ではありません。モニター2台に加えてテレビも常時つなぐ用途なら、端子数が不足します。

カードを装着すると、基本的にはRX 6400側の端子へモニターを接続します。内蔵GPUとの同時出力はCPUとBIOSの対応次第で、必ず使える機能ではありません。DisplayPortからHDMIへの変換も、解像度、リフレッシュレート、HDRに対応する変換器かを確認します。

購入前チェックリスト

PCのケースを開け、次の数値と部品をメモしてから型番を選びます。

  1. ブラケット開口部がLow Profileかフルハイトか
  2. ブラケットから前方障害物までの長さ
  3. PCIeスロット中心から隣接部品までの厚さ
  4. 空きスロット数とファン吸気口の位置
  5. HDMI・DisplayPortの必要本数
  6. Low Profileブラケットの付属有無
  7. PCIeスロットの許容電力と電源容量

「Low Profile対応」「ショート基板」「1スロット」は別の条件です。必要寸法を数値でそろえれば、商品写真の遠近感や名称に頼らず選べます。

まとめ

RX 6400のLow Profile製品は、高さが約69mmでも、長さ150〜182mm、厚さ18〜36mmと差があります。狭いPCでは1スロット・150mm前後の製品が収まりやすく、空間に余裕があれば2スロット品も候補になります。ブラケット付属品と端子数も型番単位で照合してください。

寸法を確定した後は、RX 6400の電源容量でスロット給電を確認できます。中古品を検討する場合はRX 6400中古の注意点で、ブラケット欠品やファン状態を含む確認項目へ進んでください。