Intel Arc A380のLow Profile製品は、ASRockが169×69×39mm、SPARKLE GENIEが145×75×35mmで、どちらも2スロットです。高さだけでなく、カード長、厚さ、隣接スロット、ブラケット、映像端子を確認しないと薄型ケースへ収まりません。

Low Profile規格が定めるのはブラケットの高さです。カード長、厚さ、占有スロットは実製品の寸法を基準に確認します。

記事画像にはSPARKLE A380 ELFの公式製品素材を使用しています。

Low Profile製品の寸法比較

製品 寸法 厚さ 重量 映像出力
ASRock A380 Low Profile 6GB 169×69×39mm 2スロット 263g HDMI 2.0b×1、DP 2.0×1
SPARKLE A380 GENIE 145×75×35mm 2スロット 360g HDMI 2.0b×1、Mini DP×2
SPARKLE A380 ELF 152.6×100×35.7mm 2スロット 412g HDMI 2.0b×1、DP×3

ELFはカード長が短くても高さ100mmのフルハイト製品です。カード長だけを並べるとGENIEやASRock LPと混同しやすいため、製品名とブラケット形状を合わせてください。

ASRock Low Profileの公式仕様ではフルハイトブラケットが付属品です。SPARKLE GENIEは短いブラケットを付属するため、販売形態によって最初に装着されているブラケットを確認します。中古品は付属ブラケットの欠品にも注意が必要です。

ケース内寸の測り方

ケースメーカーの「対応GPU長」が分かるなら、カード長に10〜20mm程度の作業余裕を加えて照合してください。分からない場合は、PCIeブラケットの固定面から、カード前方にあるドライブベイ、ファン、フレームまでを測ります。前面のケーブルが膨らむ場所も有効長から差し引いてください。

高さはPCIeスロットとブラケット位置が基準です。Low Profile対応ケースでも、CPUクーラーのダクト、側板の補強、電源ケーブルがカード上へ張り出す構造もあります。ASRockは69mm、SPARKLE GENIEは75mmで、必要内寸の差は6mmです。

厚さは2スロット分を占有します。GPUを挿すスロットの隣にWi-Fiカード、キャプチャーカード、SATAコネクター、電源ハーネスがある場合は干渉を確認してください。1スロットしか空かないPCには、これらのA380 Low Profileは適合しません。

ブラケットと映像端子

ASRock LPはHDMIと通常サイズのDisplayPortが各1基で、最大2画面です。SPARKLE GENIEはHDMI 1基とMini DisplayPort 2基で、最大3画面を接続できます。Mini DisplayPortを通常のDisplayPortへつなぐには適切なケーブルまたはアダプターが必要です。

IntelのA380 GPU仕様は最大4画面やDisplayPort 2.0をサポートしますが、実際に使える端子数はカードの実装が上限になります。デジタルサイネージや複数画面目的では、ケースへ入るかだけでなく次も確認してください。

  • モニター側端子と必要な変換
  • 目標解像度・リフレッシュレートに対応するケーブル
  • HDMIとDisplayPortで異なる最大仕様
  • ブラケット交換後も全端子へケーブルを挿せるか
  • 太いコネクターが隣の端子やケース枠へ干渉しないか

電源とマザーボード条件

ASRock Low ProfileとSPARKLE GENIEは補助電源を必要とせず、PCIeスロットからの給電です。SPARKLEはGENIEに350W以上、ASRockはLPに450Wを推奨します。同じ75W TBPでもメーカー推奨が違うため、購入型番の数値を優先してください。

メーカー製スリムPCは独自形状の200〜300W級電源や、増設電力を制限したスロットを採用しています。PCIeスロットに許可されたカード電力、12V出力、BIOSの対応はPCメーカーの保守資料で確認してください。

A380はPCIe 4.0 x8で、物理的にはフルサイズのx16スロットを使用します。Intelのクイックスタートガイドでは、PCIe 3.0以降のフルサイズスロットとResizable BARが要件です。

冷却空間と騒音

両Low Profile製品は小径のデュアルファンで2スロットを使う設計です。薄型ケースは吸気面と側板が近いため、カード寸法に加えてファン前の隙間を確保します。側板の通気孔、前後ファン、ケーブル束の位置も確認してください。

ASRock LPには低温時にファンを止める0dB機能があります。負荷時の騒音はケース内温度とファン回転で変わるため、吸気口のほこりや排気経路も整えてください。

2枚目GPUとして使う場合は、主GPUの排気をA380が吸わない配置が理想です。マザーボードのスロット間隔と、主GPUを含む実際の厚さを図面で確認します。

購入前チェックリスト

  1. 型番がASRock LPまたはSPARKLE GENIEか
  2. 長さ169mmまたは145mmに作業余裕を足して収まるか
  3. 2スロット分が完全に空いているか
  4. 必要なLow Profileブラケットが付属するか
  5. HDMI、DP、Mini DPの数が用途に合うか
  6. 電源容量とPCIeスロット給電条件を満たすか
  7. UEFIとResizable BARを使えるか
  8. ファン前と排気側に空間が残るか

まとめ

A380 Low Profileは高さを抑えられますが、ASRock LPもSPARKLE GENIEも2スロットを使います。最小のGENIEでも145×75×35mmあり、ブラケットとMini DisplayPortの確認が必要です。配線条件は補助電源なし製品の記事、PC全体の容量は電源容量の記事で確定してください。