Radeon PRO W7700はDisplayPort 2.1の映像出力を4基備えます。設計図、3Dプレビュー、資料、コミュニケーション画面を分ける作業環境を、追加の表示用GPUなしで組める構成です。高解像度や高リフレッシュレートを使う場合は、AMDが示す表示モードとDSCの条件に沿って組み合わせます。
4基のDisplayPort 2.1
AMDの製品仕様は4基すべてをDisplayPort 2.1、UHBR 13.5と記載しています。AMDの資料はこの信号方式の最大データレートを52.2Gbit/sと説明します。端子が4つあるため、各モニターへ1本ずつ接続する4画面構成が基本です。HDMI端子はカードにないため、HDMI入力しかないモニターを混ぜるなら対応する変換機器を構成に入れます。
| AMD公表の表示例 | 条件 |
|---|---|
| 4台の4K DCI、120Hz | DSC使用 |
| 2台の6K、60Hz、12ビットHDR | 非圧縮 |
| 1台の8K、60Hz、12ビットHDR | 非圧縮 |
ここでいう4K DCIは4096×2160画素で、一般的なUHDの3840×2160画素とは横幅が異なります。表はAMDが示す代表的な表示構成です。
DSCとケーブルの役割
DSCはDisplay Stream Compressionの略で、映像を伝送する際の圧縮方式です。4台の4K DCI・120HzはAMDの仕様でDSC付きの構成として案内されています。高リフレッシュレートを狙うなら、モニター側のDisplayPort入力が必要な帯域とDSCに対応し、ケーブルもその組み合わせに合う製品を使います。GPU側がDisplayPort 2.1でも、画面側の入力仕様が低ければ使える表示モードは画面側に合わせて決まります。
非圧縮の6K・8K例もAMDが別に提示しています。色深度やHDRの条件を含む制作画面を組む場合は、選ぶモニターの入力仕様と一致する表示例を採用します。4K画面を4台並べる目的なら、まず接続台数と各画面の解像度・Hzを固定すると必要なケーブル構成が見えます。
制作での画面配置
CADなら主画面にモデル、隣に図面、別画面に可視化プレビューと資料を置けます。動画編集ならプレビュー、タイムライン、スコープ、素材一覧を分けられます。4基の物理端子はこうした作業領域の分割に使いやすい構成です。出力数が多くても、色の正確さはモニターの性能と校正によって決まります。映像納品の色管理をする画面と操作用の画面を区別して配置します。
国内のアスク製品情報はW7700をプロ向けカードとして扱い、DisplayPort 2.1の出力を掲載しています。AMDの表示条件と国内で流通する型番の仕様を照合できます。ソフト側で色深度を指定する場合は、OSとアプリの設定も組み合わせます。
本体側の搭載条件
W7700はカード長約241mm、フルハイト・2スロット、8ピン補助電源×1です。多画面ワークステーションでは表示用ケーブルが背面に4本集まるため、PC背面にケーブルの曲がる空間も必要になります。筐体の内部寸法はケース記事で、電源要件は電源記事で確認できます。
モニター選定の順序
4K DCIは4096×2160画素で、約885万画素です。4台を並べると合計で約3540万画素の作業領域になります。設計図と3Dプレビューを同時に広く表示できる反面、各画面で表示するアプリもGPUメモリを使います。W7700の16GBは、高解像度の複数画面を開いたまま制作アプリを併用する余裕になります。
10ビットや12ビットの色出力を使う制作環境では、モニターとアプリも対応させます。AMDはW7700の製品仕様に10ビット、12ビットの色出力を掲載しています。高い色深度を選ぶと映像データ量も増えるため、必要な画面モードを実際の入力仕様に合わせます。色深度を含めた表示条件を画面ごとに決めると、W7700の出力仕様を生かせます。
4台の画面を別々の解像度で使う場合も、端子の数だけで構成を決めず、最も負荷の高い画面の表示モードから接続条件を確定します。たとえば高Hzの主画面と60Hzの補助画面を組み合わせるなら、主画面が要求するDSCと帯域を先に見ます。残りの画面は各入力仕様に合うケーブルを選べば、すべてを同一の高価なケーブルへ揃える必要はありません。
4画面構成の結論
W7700はDisplayPort 2.1を4基持ち、AMDはDSC付き4K DCI・120Hz×4などの構成を公表しています。画面数、各画面の解像度とリフレッシュレート、HDR・色深度を先に決め、モニター入力とケーブルを合わせれば、仕様に沿った4画面環境を組めます。
