Arc Pro B60 24GBの価格を評価するには、「24GBの新品プロ向けカード」という条件を明確にする必要があります。国内ショップの掲載価格は税込178,800円でした。この金額と、B70の32GBやゲーム向けB580を比べる時には、用途と実測を揃えます。
国内掲載価格と販売状態
2026年9月26日に確認したPCワンズのIntel GPU一覧では、SPARKLE Arc Pro B60 Blower 24GBは税込178,800円で取り寄せ品です。同じページのASRock Arc Pro B70 Creator 32GBは税込259,800円で、価格差は81,000円。掲載価格はその時点の参考値であり、決済できる在庫数や納期と同じ意味ではありません。
パソコンSHOPアークのB60商品ページは、通常価格178,800円、期間限定価格148,800円を表示していましたが、同時に「在庫なし」と示していました。本記事の参考価格には、取り寄せ品として掲載されるPCワンズの178,800円を採用します。
24GBの価値
Intelの仕様でB60は24GB GDDR6、456GB/s帯域、20 Xeコア、標準TBP 200W。容量が効く主な場面は、LLMのモデルとKVキャッシュ、ComfyUIの重いワークフロー、Blenderの大きなシーンなどです。これらの作業が16GB級カードではメモリ不足になる場合、24GBという余地に価値があります。軽いモデルや小さいシーンでは、速度は演算処理とソフトウェアの最適化に左右されます。
IntelのComfyUI向け環境のように、B60対応のソフト経路が提供されていることも費用対効果の一部です。カード価格と別に、使用するモデルやノードに対応する環境を用意する作業が必要です。既存のワークフローがCUDA固有の拡張に依存している場合、同じ処理をIntel XPUで実行できるかは導入前の技術的な条件になります。
B70との価格差
IntelのB70仕様は32GB、608GB/s帯域、32 Xeコアです。B60と比べてVRAMは8GB、帯域は152GB/s増えます。PCワンズの掲載差額81,000円は、追加8GBだけでなく、コアと帯域の拡大に支払う金額でもあります。24GBを越えるモデルを1枚へ収める用途では、B70の32GBが機能上の分岐点になります。B60の24GBへ十分収まる用途なら、同じソフトとモデルで測った速度差を見たうえで差額を評価するのが自然です。
2枚のB60を合計価格で考えると、掲載価格の単純計算は357,600円で、B70を1枚買う掲載価格より97,800円高くなります。容量の合計は48GBですが、2枚用の電源・スロット・対応ソフトが必要です。価格だけで「B70より安く48GB」とは言えません。単体32GBと分割された24GB×2は扱いも違います。
ゲーム用途での価格性能
PC Games Hardwareの独立測定では、ゲーム向けArc B580がB60を総合平均で約12%上回りました。B60の24GBが特定のメモリ負荷の高いゲームで効く例はありますが、一般的なゲーム用に178,800円を投じる場合は、B580との性能と価格の関係が厳しくなります。B60の費用対効果は、24GBを使う制作やAIの作業も同じカードで行うかに強く依存します。
同じ価格で比較するための軸
178,800円を24GBで割ると、B60の掲載価格は約7,450円/GBです。B70の259,800円を32GBで割ると約8,119円/GBになります。ただしB70はXeコアが20から32へ、帯域が456GB/sから608GB/sへ増えます。VRAM単価だけでB60が優れると結論づけると、この演算と帯域の差を価格から除外してしまいます。両者の価格は同じPCワンズの掲載から取り、時点と税込条件を揃えています。
画像生成では、24GBのB60へワークフロー全体が収まるならB70の追加8GBは容量面で使われません。大きなLLMで26GBの作業領域を必要とする仮定なら、B60は足りずB70は収まります。ゲームでは、PC Games Hardwareが測った総合性能の順位がB580優位でした。このように同じカード価格でも、容量不足を解消する価値、処理速度を上げる価値、ゲームのフレームレートを得る価値は用途で分かれます。
販売ページの「取り寄せ」と「在庫なし」も価格比較の条件です。PCワンズの178,800円は取り寄せ品の掲載価格で、注文から入手までの日数は価格だけでは分かりません。アークの期間限定148,800円はページ上に表示されていても、確認時は在庫なしでした。取り寄せ品の掲載価格178,800円を価格比較の基準とします。
まとめ
2026年9月26日時点の国内掲載例は、B60 24GBが税込178,800円の取り寄せ品です。24GBに収まるLLMや制作ワークロードが中心なら、この容量をどう使うかが価値の核になります。32GBが必要ならB70との比較、ゲームが中心ならB580の実測記事へ進むと、価格に対する性能をより具体的に判断できます。
